「魅せる」を熟知した中村監督&大野智でしか出せない味。
7月1日の映画の日に「忍びの国」を鑑賞。
「のぼうの城」や、本屋大賞を受賞した「村上海賊の娘」といった、
痛快な時代小説を送りだした和田竜の同名小説を、
「ジェネラル・ルージュの凱旋」「予告犯」の中村義洋監督がメガホンをとり、
嵐のリーダー、大野智が主人公を演じた。
この2人、ジャニーズ映画初の3D映画である「映画 怪物くん」以来にタッグを組み、
いかに映画を観る喜びを意識した、すごく楽しい作品やったわ。
戦国時代、天下統一を目論む織田信長が唯一、難攻で苦しんでいた国、伊賀。
その伊賀の国は、虎狼の族の異名を持つ忍者の国。
他国の主君の依頼に応じて、諜報戦、暗殺、破壊工作といった、
歴史の闇の部分で生計を建てているが、お家同士の小競り合いも後を絶たない。
百地三太夫の下で働く忍者、無門は、かなり腕が立つものの、やる気なさげな性格が災いし、
妻のお国に稼ぎの少なさを叱責されていた。
そんなある日、織田信長の次男で(政略的に)伊勢北畠家に婿養子として嫁いだ北畠信雄が、
父が手こずっていた伊賀への侵攻を独断で開始する。
圧倒的な織田軍に対し、伊賀の忍者衆は武力兵力共に敵うわけがない。
だが、この戦いに無門は周囲を震え上がらせようと大ばくちを仕掛けることに。
2時間強の上映時間を飽きさせないよう、ストーリー展開にテンポを持たせ、
大野智演じる無門のキャラクターを前面的に押し出し、
アクロバット、ワイヤーアクション、ダンスで、斬新な忍者像を描き出し、
後半の目玉である伊賀忍者流ランバージャックデスマッチの「川」では、
無門を憎む裏切り者の忍者、平兵衛を演じた鈴木亮平との激突が、独特の緊張感を出してくれた。
共演陣もバラエティに富んでいて、個々の個性を殺さないくらいバランスが取れていたわ。
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