ラストショーの24分間は圧巻! | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

ラストショーの24分間は圧巻!

日曜日、万博記念公園に赴く前に水谷豊の初監督作品、

「TAP THE LAST SHOW」を鑑賞。

 

「相棒」シリーズの博識高い警部、杉下右京や、

「居酒屋もへじ」の居酒屋の店主、米本平次などで知られる水谷豊が、

40年前から構想を練り、主演だけでなく、初めてメガホンをとった人間ドラマ。

水谷豊とは気心の知れた俳優陣が多く出ているのも味がある。

公演中のアクシデントが原因で表舞台から去った伝説のタップダンサーが、

主戦場としていた劇場の閉館記念試合を嫌々ながら演出を引き受け、

公演当日に至るまでの紆余曲折を描いているんですが、

まさに心に響いた作品でした。

 

約30年前のクリスマスイブの日、タップダンサーのための劇場、THE TOPSでの公演中でのアクシデントで、

タップダンサーの商売道具である足に重傷を追ってしまい引退してしまった渡真二郎。

引退後は酒浸りの生活を送っていたが、THE TOPSの支配人から、

閉館記念公園の演出をやってほしいと申し出が来て、真二郎は嫌々ながら引き受けることに。

オーディションで選んだ若いタップダンサーは、

身重の美容師見習いを気遣う天才ダンサー。

夜はホストをやっている実力派ダンサー。

クラシックバレエの心得はあるが、太る体質が原因でタップダンスに転向したぽっちゃりさんの女性。

喘息もちのお嬢様。

コミュニケーションに難がある自閉症持ち。

と多種多様。

 

ところが、ささやかなひずみから、公演中止の危機に。

はたして閉館記念公演は開催されるのか?!

 

「ラ・ラ・ランド」が大当たりしたから、便乗して音楽を前面に出した作品かと思ったら大間違い。

登場人物の誰もが、心に傷を抱えており、一歩足を踏み出す勇気が、

ラスト24分の圧巻のラストショーとなって結実するんだよね。

また、5.1chサラウンドステレオの、「.1」の部分がズシンと響いており、

ビジュアルだけでなく、音響でも楽しませてくれる。

これは1話完結方式の「相棒」に於いて、水谷豊は様々なタイプの監督の手法を吸収し、

いかに観客を楽しませるかをウェイトに置いているのも興味深い。

 

 



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