「池坊」は仏教から生まれた。
日曜日、野村萬斎主演の「花戦さ」を鑑賞。
「陰陽師」、「のぼうの城」、昨年公開の「スキャナー」と、
映画での経験値を上げてきている狂言師の野村萬斎が今回挑むのは、
戦国時代に生きた華道家元・初代池坊専好。
花で時の関白・豊臣秀吉に戦いを挑んだ異色の人間ドラマで、
秀吉を演じる(四代目)市川猿之助との演技バトルも緊張感あふれていたわ。
京の都、六角堂執行として、花を生けることで死者を供養することを生業とする池坊専好は、
織田信長の招待で、一行を率いて岐阜に赴き、岐阜城で昇り龍をモチーフにした大きな生け花を披露することに。
ところが、アクシデントが発生し、信長の逆鱗に触れてしまいそうになったところ、
信長に仕えていた木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)がとっさにフォローしてくれたことで、
信長は武人に花と茶の嗜みをと唱えた。
本能寺の変以降、木下藤吉郎は豊臣秀吉と名を変え、全国統一を果たしたことをいいことに暴君化。
彼の茶頭である千利休に自害を命じ、「猿」と罵っただけで平民を斬首する様に、
専好は前田利家の屋敷で大ばくちを仕掛けることに。
そもそも「池坊」は、仏教との結びつきが強く、
花で弔うところがね、「生け花=なよなよ」という先入感を払拭してくれたわ。
初代池坊専好を演じた野村萬斎が活き活きしていて、
初代池坊専好のファンキーさを潔く表現していたわ。
生け花を題材にした映画は日本映画史上初なんですが、
できればフィルム撮影→銀残し現像の方がよかったな。
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