小倉智昭を支えたのは、大橋巨泉の姿勢と、小川宏の志。

小倉智昭がメインキャスターを務める、
フジテレビ系の平日朝８時代のワイドショー「情報プレゼンター　とくダネ！」が、
１９９９年４月の放送開始から、28日の放送で放送４４５２回を迎え、
同一司会者による全国ネットでのニュース情報番組として、
同じフジテレビ系で平日朝８時代に放送されていた「小川宏ショー」を抜いて、
最多放送回数を記録したとのこと。

この「とくダネ！」は、メインキャスターの小倉智昭の存在が大きく、
夏と冬の休暇や、オリンピック開催中に現地に飛んだり、
最近では入院による欠席もあったが、
17年４カ月、一度の遅刻もなく番組の顔を務めたことは大きい。

いいこともあったし、視聴者から反感を買うトラブルもあったが、
小倉キャスターはブレずに自分の考えをズバッという姿勢を貫いてきたんだよね。
小倉キャスターを支えたのは、２人の先人の存在。

１人は大橋巨泉。
東京12チャンネル（現：テレビ東京）のアナウンサーだった小倉キャスターをヘッドハンティングし、
後のフリーアナウンサーへの足掛かりを作ってくれた師匠。
構成作家やジャズ評論家など、表に出ない活動を続けていたころ、
日本テレビから、夜の大型ワイドショー番組「11ＰＭ」の司会のオファーが飛び込んできた。
当初は別の人がメインキャスターが勤めるはずが誰も捕まらず、
ダメモトで大橋巨泉にオファーを出し快諾。
夜23時代での放送ということで、お色気方向に行きがちだったが、
世界の福祉シリーズに代表される硬派なテーマを積極的にとりあげ、
視聴者の知的好奇心と性的好奇心を高めてくれた。
この大橋巨泉の硬派な姿勢が、
小倉キャスターのブレない姿勢を生み出してくれたといっても過言ではない。

１人は小川宏。
フジテレビ系の平日朝８時代のワイドショーの先駆け「小川宏ショー」の司会をつとめ、
（小倉キャスター自身も、レポーターとして活躍。）
ワイドショーの一般的なモデルを作り上げ、小川宏の「志（こころざし）」を貫き通して、
気が付けば４４５１回放送の大台に。
小倉キャスターは、「とくダネ！」の司会を受ける際、
「小川宏ショー」越えを目標としてきた。
気が付いたら、28日の放送で、４４５２回と「小川宏ショー」越えを果たした。

この２人の先人の存在あってこそ、
小倉智昭の色に染まった「とくダネ！」が作られたといっても過言ではないでしょうね。
さて、次の目標はどこへ行くのかい？小倉キャスター。



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