【Ｊ特】今の（ブシロード傘下の）新日本プロレスを見習え。

　Ｊリーグは１日、２０１５年の観戦者調査の分析結果を発表し、上昇傾向が続く平均年齢は１４年より０・７歳上がって４１・１歳だった。新規層は全体の７・１％と前年の８・０％から減った。総入場者数は増加しており、一時期は観戦から離れていた層が回帰している傾向が浮かび上がった。

　Ｊ１は鳥栖やＦＣ東京、Ｊ２は金沢や讃岐が新規層の割合が高かった。筑波大の仲沢真准教授は「試合観戦で人と人がつながるプラットホームの機能がある」と話し、ＳＮＳなどを含めたファン同士の交流や仲間に属する人ほど観戦頻度や互いへの勧誘意欲が高いと分析し、こうした層を増やす必要性を指摘した。

　調査は昨年５月から１０月に来場者の男女１万７８６６人に実施し、９６・１％の有効回答を得た。
※サンスポ・ドットコム３月１日18：19更新分より引用。

Ｊリーグの観戦者の平均年齢が上がっている背景には、
コアサポが新規層を受け入れてくれない、っていうか、
「来んなボケ」という土壌を作ったんじゃないかな。
確か、新日本プロレスが（ゲーム会社の）ユークスから、
トレーディングカードゲーム会社のブシロードに経営権が移ったとき、
当時、オーナーだった木谷高明代表取締役社長が、こう発言したんだよね。

「すべてのジャンルは、マニアが潰す」

木谷社長の主張、ワタクシは「ごもっとも」やね。
どのジャンルにも、先駆者が存在しており、
マニアのせいで、ご新規さんが入り込めるには難しいようで、
マニアの批判がヒートアップすると、一気に市場が縮小し、委縮しかねない。
無論、後継者も生まれない。

ブシロード傘下に入った新日本プロレスは、
所属選手をキャラクターコンテンツとして捉え、大々的なメディア戦略を組んだことで、
Ｖ字回復を果たしてくれた。
特に”レイン・メーカー”オカダ・カズチカは、「金の雨を降らす男」の異名、
抜群のヴィジュアルセンス、超人的な身体能力を活かしたテクニックで、
瞬く間にファンのハートをがっちりわしづかみにした。
まさに”ブシロード・プロレス”の象徴。

Ｊリーグに目を移せば、ほとんどのチームの主力選手は、アラサーから30代で、
小学生以下の子供から見たら「おっさん」だよね。
昨年のＪリーグＭＶＰを獲得した広島の青山敏弘が代表的なアラサーで、
横浜Ｍの中村俊輔、Ｇ大阪の遠藤保仁、川崎の中村憲剛、名古屋の楢崎正剛やって、
三十路真っ只中。
極めつけは先日49歳の誕生日を迎えた横浜Ｃの三浦知良。
基本的に「おっさん」選手は、目立っちゃうと、子供が寄り付きにくいようで、
その子の父親が同世代だと、
日々の仕事に追われ、休みの日はゴローンな父親と比較してみ。
父親に幻滅するやろ。

だから、Ｊリーグは若年層を取り入れるために、
若い選手をキャラクターコンテンツとして、大々的に広告塔に使うべきやと思うね。
国内組中心のＵ－23日本代表”手倉森ジャパン”の、
今年夏のリオデジャネイロ夏季オリンピック出場権獲得効果を活かすべきやし、
スマホゲーム大手のコロプラが昨年からトップパートナーになったのも、
Ｊリーグを活用したスマホゲームの開発に乗り出し、
ようやく今年、「激突！！Ｊリーグプニコンサッカー」としてリリースされる運びとなった。
スマホゲームのユーザーは若者層中心ってことを考えたら、妥当な判断だと思う。
さらに、今年からは「ＦＩＦＡ」シリーズで知られるＥＡスポーツが、Ｊリーグのトップパートナーになり、
「ＦＩＦＡ」シリーズにＪリーグの選手が大量投入される可能性が高い。

長年チームを応援し続けているコアサポも、新規層の開拓に手を貸すべきだと思う。
コアサポからしたら、「チームを応援した時間」はかけがえのない資産。
それを手放すなんて、もったいないと思うね。
昨年からの、Ｊ１リーグの２ステージ制→チャンピオンシップ復活で、
また中途半端感が生まれるのではという危機感や、
Ｊ３リーグの誕生で、チーム数の飽和状態によるリーグ全体のレベル低下という危機感が生じ、
コアサポの心の中に、「今一度、Ｊリーグを盛り上げたい」という気持ちがあるはずだ。

Ｊリーグ事務局はね、全チームのコアサポの意見に耳を傾け、
「スマホ世代」に向けた、Ｊリーグの楽しみ方を提案すべきだと。

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