今の日本映画は一線を踏み越えることが必要と考えさせられた「MOZU」。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

今の日本映画は一線を踏み越えることが必要と考えさせられた「MOZU」。

日曜日、遅ればせながら「MOZU 劇場版」を見てきた。
TBSとWOWOWの共同制作プロジェクトとして、
映像化不可能と言われた逢坂剛の「百舌」シリーズを、
羽住英一郎監督+西島秀俊主演で描き、
日本のドラマの常識を覆し、視聴者に大きな爪痕を残した「MOZU」。
西島秀俊演じる公安警察官の倉木がアウトロー的立ち位置でふるまってきたが、
劇場版では、最大のラスボス・ダルマが登場。
そのダルマを、ビートたけしが特殊メイクを施して怪演。
ラストの高層ビル屋上での「地獄ぅ?ここが地獄だよ!」が強烈すぎた。

「MOZU事件」に関わっていくうちに、警察の闇の部分を白日のもとにさらけ出した公安警察官・倉木。
グルジブ共和国での件から数年後の東京で、
高層ビル占拠爆破と、ベナム共和国大使館襲撃テロが同時発生。
これは犯罪プランナー・高柳(伊勢谷友介)と、実行部隊のリーダー・権藤(松坂桃李)によるもので、
この2人の背後にいるのは、日本犯罪史で暗躍し続けるフィクサー・ダルマの存在が。

劇場版では、日本国内では実現不可能なシーンを実現させるため、フィリピンでロケを敢行。
日本映画界の範疇を超えるような、爆破シーンやカースタントが実現できた。
普通やったら、CGなどでデジタル加工できるが、
炎は煙は(ある意味)生き物であるが故、そこまで調整することは不可能だもんなぁ。

西島秀俊がアウトロー的立ち位置でダルマを追いつめれば、
松坂桃李と、殺し屋「百舌」こと新谷和彦役の池松壮亮が、
ガチで対決するシーンがスリリングやったし、
ラスト、東京都内の高層ビルのヘリポートのシーン、
あんなに火使って大丈夫か?って思ったわ。
「グラスホッパー」同様、日本映画も思い切ったことせなアカンって。

かなりのインパクトを残してくれた劇場版「MOZU」ですが、ワタクシには腑に落ちない点が。
都内の高層ビル占拠爆破のシーンに、なぜか名古屋駅のツインタワーが!
名古屋ロケバレバレやん。
ツインタワー部分、CGで消すことができなかったの?


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