STUDIO 4℃だから作れた「<harmony/>」
勤労感謝の日、ワタクシは午前中を使って、
行きつけのシネコンまで「<harmony/>(ハーモニー)」を見た。
フジテレビの深夜アニメレーベル”ノイタミナ”が、
夭折のSF作家・伊藤計劃(1974-2009)の小説を、アニメ映画化する、
「Project Itoh~ 伊藤計劃」の2作目。
2009年に発表された2作目の小説にして遺作。
没後、第30回日本SF大賞を受賞したこの作品を、
なかむらたかしとマイケル・アリアスの共同監督で、
「ベルセルク 黄金時代篇」3部作のSTUDIO4℃が手掛けた。
アニメの範疇を超えました。
“大災禍”からようやく抜け出し、超高度医療社会に転向した世界。
人類は遺伝子規模まで監視されるシステムにとらわれていた。
麻薬系はもとより、アルコール、たばこ、カフェイン系まで規制されていた。
違法な遺伝子操作を取り締まる螺旋監察官のトァン(CV:沢城みゆき)は、
平和維持活動に従事していた中東での違法取引が上層部にばれてしまい、
母国の日本に送還され、謹慎処分に。
羽田空港に降り立ったトァンは、高校時代の同級生で親友のキアン(CV:洲崎綾)と再会。
ところが、宿泊するホテルに向かう途中に寄った高級レストランでの2人での会食中に、
キアンは突然食器のナイフを自身の頸動脈に当てて掻っ切った。
ここから数千人規模の一斉自死事件が発生。
この一斉自死事件の陰には、
13年前、トァンとキアンと共に、世界への抵抗を示すため心中したミァハ(CV:上田麗奈)の存在が・・・
トァンとキアンは辛うじて一命をとりとめ、ミァハは心中で死亡、検体に送られたはずなのに、何故?!
評点の面から見たら、STUDIO 4℃にしか作れないアニメ映画でしたね。
他の制作会社やったら、数々のパターンの自殺シーンを理由に敬遠していて当然。
(それ故、PG-12指定になった!)
セルアニメでは最高傑作やった大友克洋監督のアニメ映画「AKIRA」の作画監督を務めたなかむらたかしと、
松本大洋の「鉄コン筋クリート」のアニメ映画化を実現させたマイケル・アリアスの表現手法が融合され、
「屍者の帝国」も手掛けたredjuiceによる魅力あるキャラクターが場を盛り立てた。
個人的に評価したいのは、中心人物となったトァン、ミァハ、キアンの関係で、
百合要素も盛り込まれており、寸止め描写でハァハァ・・・
「生と死」というパンドラの箱を開け続ける伊藤計劃アニメ映画化プロジェクト。
残る1作の「虐殺器官」は、制作会社のマングローブが倒産してしまったが、
”ノイタミナ”の仕掛人である山本幸治プロデューサーが、
昨年10月にフジテレビジョン退社後に立ち上げた株式会社ツインエンジンが全額出資した、
アニメーション制作会社「ジェノスタジオ」が制作を受け継ぐことになり、
村瀬修功監督以下、スタッフ・キャストほぼ全員継続して、
2016年度中の完成、公開を目指しているとのこと。
「虐殺器官」でジョン・ポールのCVを務める櫻井孝宏も、
自身がDJを務める文化放送「こむちゃっとカウントダウン」の11月14日OA分で、
「『虐殺器官』の制作続いてますよ!待っていてくださいね!」とアピールしていたもんなぁ。
もし「虐殺器官」が公開されたら、観客の「生と死」にまつわる価値観が大きく変わるかもしれないな。
(でも「虐殺器官」、R-15+の可能性大だもんなぁ。)
行きつけのシネコンまで「<harmony/>(ハーモニー)」を見た。
フジテレビの深夜アニメレーベル”ノイタミナ”が、
夭折のSF作家・伊藤計劃(1974-2009)の小説を、アニメ映画化する、
「Project Itoh~ 伊藤計劃」の2作目。
2009年に発表された2作目の小説にして遺作。
没後、第30回日本SF大賞を受賞したこの作品を、
なかむらたかしとマイケル・アリアスの共同監督で、
「ベルセルク 黄金時代篇」3部作のSTUDIO4℃が手掛けた。
アニメの範疇を超えました。
“大災禍”からようやく抜け出し、超高度医療社会に転向した世界。
人類は遺伝子規模まで監視されるシステムにとらわれていた。
麻薬系はもとより、アルコール、たばこ、カフェイン系まで規制されていた。
違法な遺伝子操作を取り締まる螺旋監察官のトァン(CV:沢城みゆき)は、
平和維持活動に従事していた中東での違法取引が上層部にばれてしまい、
母国の日本に送還され、謹慎処分に。
羽田空港に降り立ったトァンは、高校時代の同級生で親友のキアン(CV:洲崎綾)と再会。
ところが、宿泊するホテルに向かう途中に寄った高級レストランでの2人での会食中に、
キアンは突然食器のナイフを自身の頸動脈に当てて掻っ切った。
ここから数千人規模の一斉自死事件が発生。
この一斉自死事件の陰には、
13年前、トァンとキアンと共に、世界への抵抗を示すため心中したミァハ(CV:上田麗奈)の存在が・・・
トァンとキアンは辛うじて一命をとりとめ、ミァハは心中で死亡、検体に送られたはずなのに、何故?!
評点の面から見たら、STUDIO 4℃にしか作れないアニメ映画でしたね。
他の制作会社やったら、数々のパターンの自殺シーンを理由に敬遠していて当然。
(それ故、PG-12指定になった!)
セルアニメでは最高傑作やった大友克洋監督のアニメ映画「AKIRA」の作画監督を務めたなかむらたかしと、
松本大洋の「鉄コン筋クリート」のアニメ映画化を実現させたマイケル・アリアスの表現手法が融合され、
「屍者の帝国」も手掛けたredjuiceによる魅力あるキャラクターが場を盛り立てた。
個人的に評価したいのは、中心人物となったトァン、ミァハ、キアンの関係で、
百合要素も盛り込まれており、寸止め描写でハァハァ・・・
「生と死」というパンドラの箱を開け続ける伊藤計劃アニメ映画化プロジェクト。
残る1作の「虐殺器官」は、制作会社のマングローブが倒産してしまったが、
”ノイタミナ”の仕掛人である山本幸治プロデューサーが、
昨年10月にフジテレビジョン退社後に立ち上げた株式会社ツインエンジンが全額出資した、
アニメーション制作会社「ジェノスタジオ」が制作を受け継ぐことになり、
村瀬修功監督以下、スタッフ・キャストほぼ全員継続して、
2016年度中の完成、公開を目指しているとのこと。
「虐殺器官」でジョン・ポールのCVを務める櫻井孝宏も、
自身がDJを務める文化放送「こむちゃっとカウントダウン」の11月14日OA分で、
「『虐殺器官』の制作続いてますよ!待っていてくださいね!」とアピールしていたもんなぁ。
もし「虐殺器官」が公開されたら、観客の「生と死」にまつわる価値観が大きく変わるかもしれないな。
(でも「虐殺器官」、R-15+の可能性大だもんなぁ。)
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