やっぱ紀里谷和明は(ある意味)ブレなかった。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

やっぱ紀里谷和明は(ある意味)ブレなかった。

万博に行った後の日曜夜、ワタクシは梅田に赴き、ちょっとメシ食って、
近くのシネコンまで「ラスト・ナイツ」を見る。

宇多田ヒカルの多くのPVを演出し、
タツノコプロの名作「人造人間キャシャーン」を実写化した「CASSHERN」、
義賊・石川五右衛門の壮絶な戦いをマゲ無しで描いた「GOEMON」と、
日本人(観客)を全く無視した映画を撮り続けてきた紀里谷和明が、
ハリウッドに乗り込み、「忠臣蔵」を題材にした第3作。
映画監督としては経験値が再感がある紀里谷監督ですが、
ハナから日本人(観客)を相手にしない、無視し続けてきた映画を撮り続けていたせいからか、
ハリウッドに乗り込んだこの映画でも・・・
日本人(観客)完全無視でした。
クライヴ・オーウェンやモーガン・フリーマンといった豪華キャストがもったいない。

狡猾な政治家による悪政で、戦士たちが孤立している帝国。
バルトーク卿は、強欲な大臣キザ・モットからわいろの要求を拒否しただけでなく、
キザ・モットに刃向かい反逆罪に問われてしまい、死刑判決が下され、
バルトーク卿の愛弟子である騎士ライデンの手により斬首。
1年後、ライデンは自堕落な生活を送り、他の騎士も刀を捨てていた・・・かと思ったら、
水面下で討伐計画が着々と遂行され、いざキザ・モットの居城へ討ち入りの時が。

まさに「忠臣蔵」を題材にした、ファンタジー映画やったわ。
同じ「忠臣蔵」を題材にした「47RONIN」より「忠臣蔵」っぽかった。
日本から唯一参戦してきた伊原剛志や、ベテラン韓国人俳優のアン・ソンギも入っていることも、
ファンタジー色を協調させている。
紀里谷監督らしい。

前2作が役者が(CGなどで作られた)絵の中で演じている感が否めなかったが、
今回はチェコでロケを敢行し、自然光照明にこだわったことで、
”ネタ映画”化を避けていたもんなぁ。

でもなぁ、こんな内容の映画、ハリウッドでは勝てないと思う。
いわゆる”独立プロによるインディーズ扱い”になってしまうんだよね。
今回はデジタルコンテンツ配信業のDMM.comがメインスポンサーについているですけど・・・


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