松竹&角川が提示した映画の新たな可能性は・・・微妙。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

松竹&角川が提示した映画の新たな可能性は・・・微妙。

万博のキックオフが午後3時ということで、
午前中は行きつけのシネコンまで「グラスホッパー」を見た。
「脳男」の生田斗真(主演)と瀧本智行(監督)が再びタッグを組み、
伊坂幸太郎の最高傑作サスペンス小説の映画化に取り組んだ。
さすか角川&松竹連合らしい作品でした。

グラスホッパー(トノサマバッタ)は、
密集して育つと、黒く変色し、凶暴になる。
人間もしかり。

物語は2014年10月31日。
ハロウィン真っただ中の人口密集地帯・渋谷のスクランブル交差点から始まり、
婚約者をハロウィンの渋谷で合成麻薬中毒者の暴走に巻き込まれて殺され、
失意に打ちのめされた元物理教師の鈴木(生田斗真)は、
裏社会を牛耳る寺原(石橋蓮司)が、渋谷の実行犯に合成麻薬を売っていた事を知り、
裏社会の懐に飛び込むことに。
同じ時間軸では、相手の心を操り自殺に導く”自殺屋”鯨(浅野忠信)が、
寺原の組織を知り過ぎてしまったことで命を狙われてしまい、
バタフライナイフを使う若き殺し屋・蝉(山田涼介)は、
エージェントの岩西(村上淳)から、寺原の依頼で鯨の殺害を依頼されてしまう。

愛するものを失い、復讐に燃える草食男。
自殺に導いた人間の亡霊に苦しめられる自殺屋。
常に耳鳴りに襲われる若き殺し屋。
三者三様、闇の中でもがき苦しんだ果てに見たものとは?

こりゃ1回見ただけは、人間関係が理解できないわ。
2回、3回見なきゃ理解不能なレベル。
ジェットコースター展開にかえってムズムズ感が。
その一方で、この映画での渋谷の描き方がリアル過ぎた。
え?渋谷のスクランブル交差点を強制的に通行止めして撮ったんじゃないの?
って思ったくらい。

創業120周年を迎えた松竹と、
出版と映画の融合を実践し続けている角川映画(KADOKAWA・映像事業局)。
別々の道を歩んできた両者が、
新たな映画の可能性を「グラスホッパー」で実践しようとしたが、
理想形はまだまだ先やな。


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