昔ながらの映画館がまた・・・ | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

昔ながらの映画館がまた・・・

東急レクリエーションが運営する映画館2館が閉館する事になった。

有楽町マリオンのルミネB館(旧:有楽町西武B館)にある「丸の内ルーブル」が8月3日。

新宿歌舞伎町にある「東急ミラノビル」の4館が年内いっぱいで閉館する事になった。


「丸の内ルーブル」は’87年にオープン。

”松竹・東急系”の中でも、新宿ミラノ座(現:新宿ミラノ1)、渋谷パンテオン系列といった、

いわゆる”メガヒットチェーン”を担った映画館。

(「丸の内ルーブル」開場前は、銀座松竹セントラルが銀座地区を担当していた。)

なのに、キャパが516席(開場当時。現在は470席。)と、新宿ミラノ座、渋谷パンテオンの半分な分、

天井に光り輝くシャンデリア(映画上映時、シャンデリアが上がるギミック搭載。)、

「2001年宇宙の旅」で使われたシュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語り」に合わせて開く2枚緞帳、

従来の映画館では味わえない余裕の取れた座席(このタイプは現在、大半のシネコンで導入済み)と、

高級感漂う内装で差別化を図った。

だが、有楽町マリオンの地主である株式会社有楽町センタービル管理とのテナント賃貸料が高く、

’05年に久光製薬が命名権を獲得し「サロンパスルーブル丸の内」で運営していた時期もあったが、

11月いっぱいで定期建物賃貸借契約が満了するのを機に、閉館を決めた。

ワタクシ自身、キャパが516席時代の時に丸の内ルーブルで「フロム・ダスク・ティル・ドーン」という、

クエンティン・タランティーノが脚本と製作総指揮を勤めたB級感プンプンのホラー映画を見たわ。

座った座席のゆったり感や、場内のギミックに感動したが、見た映画とのギャップが激し過ぎだろ。


一方’56年開場の「東急ミラノビル」は、


バレーボールのコート大のスクリーンを持つ新宿ミラノ1(元:新宿ミラノ座)

地下1階にあるとは思えない広さを誇る新宿ミラノ2(元:新宿東急)

ホールがほぼオクタゴン(八角形)構造になっている新宿ミラノ3(元:名画座ミラノ→シネマミラノ)

ミニシアター文化を定着させたシネマスクエアとうきゅう


の4館で構成され、新宿コマ劇場と並ぶ歌舞伎町の象徴として君臨してきたが、

建物の老朽化と、新宿バルト9(ティ・ジョイ&TOHOシネマズ共同運営)や、

新宿ピカデリー(松竹マルチプレックスシアターズ運営)の誕生、

そして、新宿コマ劇場&新宿東宝ビル跡地に「TOHOシネマズ新宿歌舞伎町」(仮称)が誕生するため、

閉館を決めたそうだ。


気がつけば、歌舞伎町で映画館といえば、現在では新宿ミラノビルだけになってしまい、

賑やかさが減っている気になるが、「TOHOシネマズ新宿歌舞伎町」(仮称)が誕生する事で、

役目交代という事では止むをえないでしょうね。

おまけに「TOHOシネマズ新宿歌舞伎町」(仮称)、

TOHOシネマズが開発した大型スクリーン「TCX」が導入されることで、

新宿ミラノ1のDNAは引き継がれるなと思ったわ。

(東急レクリエーションやって、109シネマズにIMAXスクリーンを随時導入している。)


時代の流れだ。

しゃーないわ。


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