デジタルドメインのVFXも圧巻だったが・・・
土曜日、「エンダーのゲーム」(日本語吹替え版)見てきた。
’85年に刊行されたオークン・スコット・カードの傑作SF小説を映画化。
ワタクシが思うには、SF版「フルメタル・ジャケット」やったな。
強大な軍事力を持つ昆虫型生命体、フォーミックとの宇宙戦争を続けている人類。
第1次侵攻は1人の果敢な戦闘機のパイロットがフォーミックの母艦に突っ込み壊滅に追いやった。
あれから数年が過ぎ、その第2次侵攻に備えるべく、
世界中から優れた少年兵士たちが防衛軍ベースキャンプのバトルスクールへと集められ、
宇宙で戦う技術と知識をたたき込まれていた。
そこには一見、平和主義者の少年エンダーも含まれていた。
エンダーは訓練を通じ、戦士としての才覚が目覚めた一方で、
生命を持つ者同士が戦争で殺し合うことに強い疑問を抱くことに。
そして、フォーミックの第2次侵攻が・・・
この作品、「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」に通じるストーリー展開や、
ハリソン・フォードやベン・キングスレーと言った名優の名演や、
デジタルドメインのVFXに目が行きがちだが、
ワタクシは全体を通してみたら、
スタンリー・キューブリック監督の戦争映画「フルメタル・ジャケット」をSFに置き換えたものやったな。
バトルスクールでの日常、シャワールームでの”ある事件”、
エンダーの苦悩などなどが、「フルメタル・ジャケット」を連想させたわ。
この手のベトナム戦争モノって、残酷な一面を描いている感が否めないんだよね。
エンダーはベトナムに出征したものの、終戦後精神を病んだ米軍兵士の典型的な例なんだよね。
この映画、アメリカ映画お得意のベタな戦争映画として見た方が得策かも。
今回、ワタクシは現在ブレイク中の声優・逢坂良太が主人公の声を担当した吹替え版を見たが、
これは日本での配給元のウォルト・ディズニー・ジャパンの関係者が、0号試写を見て、
「この映画、大コケするな」という懸念から、
ディズニーお得意の、話題作りのための一般タレントの声優起用だとヒンシュクを買いかねず、
傑作SF小説の映画化と言う事で、
「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」に慣れ親しんだアニメファンに向けキャスティングしたんじゃないかなと。
吹替え版のキャストを見てみたら、
逢坂良太のほか、白石涼子、佐藤聡美、磯部勉と言った”本職さん”をバンバン使ってきたもんなぁ。
(昨年12月の大型同人誌即売会・コミックマーケットでの出展も、この一環。)
”声萌え”の方は満足するんじゃないかなぁ。
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