フジテレビ（とその系列局）を除名処分しても、地獄が待っている。

フジテレビ系「ほこ×たて」でのラジコンｖｓスナイパー対決でのヤラセに続き、

ラジコンｖｓ動物対決が、動物虐待であることが明らかになり、

このままだと、フジテレビは日本民間放送連盟（以下民放連）から除名処分が下る可能性が出てきた。

民放連除名のケースは過去に２例。

◆静岡第一テレビ

（’99年６月除名→’00年８月再加盟）

’96年４月～’97年６月までの１年３か月に渡り、１３１社３７１６本のＣＭが未放送だったことによる。

◆関西テレビ

（’07年４月除名→’08年４月条件付き再加入→’08年10月正式再加入）

「発掘！あるある大辞典Ⅱ」での幾つかのデータねつ造が発覚し、除名処分も、

’08年の北京夏季オリンピック開催を考慮し、条件付きで再加入された。

で、今回は在京キー局での不祥事ということで、

これで民放連除名なら、あと約３ヶ月となったソチ冬季オリンピックや、

ＦＩＦＡワールドカップ（ＴＭ）ブラジル２０１４の映像が、中継はおろかニュースでも使われなくなるし、

系列局の経営に足を引っ張りかねないのだ。

で、フジテレビが民放連から除名され、

「ウジテレビザマァＷＷＷ」とか「反日ウリテレビは日本から出ていけＷＷＷ」などと、

「つまらない番組」すら作る力がない分際で偉そうな口叩く低脳児どもが躍動するが、

ワタクシとしては、（フジテレビ及び系列局以外の）他の民放連加盟局に悪影響が及ぶね。

特にオリンピックや、ＦＩＦＡワールドカップ（ＴＭ）で。

オリンピックでは、”商業五輪元年”の’84年のロサンゼルス夏季大会から、

ＦＩＦＡワールドカップ（ＴＭ）は’02年のコリア・ジャパン大会から、

ＮＨＫと民放連による共同制作放送機構「ジャパンコンソーシアム」による放送が行われ、

国際オリンピック委員会や国際サッカー連盟に支払う放送権料を、共同で出し合う事により、

バランスの取れた中継が実現できたのだ。

だが、近年放送権料が高騰し続け、

オリンピックの中継で、

’10年バンクーバー冬季＋’12年ロンドン夏季のセット＞３２５億円

↓

’14年ソチ冬季＋’16年リオデジャネイロ夏季のセット＞３６０億円

ＦＩＦＡワールドカップ（ＴＭ）の中継で、

’02年コリア・ジャパン大会＞６５億円

↓

’06年ドイツ大会＞１６０億円

↓

’10年南アフリカ大会＞２００億円

↓

’14年ブラジル大会＞南アフリカ大会の倍以上？（最低４００億円）

と、主催団体が法外な放送権料を設定したことで、

放送したがっている民放連加盟各局の負担が大きくなり、

関係者の間では「もう中継を敬遠した方がいいのでは」と撤退を促す声もチラホラ。

特にＦＩＦＡワールドカップ（ＴＭ）ブラジル２０１４の中継権は、

南アフリカ大会の倍以上（最低４００億円）と言う額が設定されたせいで、

’02年から３大会連続で全試合無料放送を実施してきたＣＳ放送事業者のスカパー！が、

ブラジル大会の全試合放送を断念した。

それにより、ＮＨＫと民放連加盟各局の負担が増大し、

さらにフジテレビの民放連除名処分と、

フジテレビ系列局がキー局に追随し民放連会員資格停止したことにより、

他の民放連加盟各局にかかる負担が、フジテレビとその系列局が抜けた分、重くのしかかり、

「重く圧し掛かる放送権料」と「落ち込み続けている広告収入」のＷパンチで、

民事再生法の申請を受ける民放連加盟局が続出するでしょうな。

それゆえ、フジテレビを除名処分したら、他の民放連加盟局が「お先真っ暗」。

除名処分したくても、簡単には出来ない。

馬鹿丸出しもほどほどにな。

これマジ！

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