世界標準のチャンバラ!
日曜日、「るろうに剣心」を見に行く。
国内外で絶大な人気を誇る和月伸宏原作の同名漫画を映画化。
原作の持つスピード感がどう表現されるか、見たんですが、
まさにスタイリッシュやったね。
剣心を演じた佐藤健は、癒し系脱力モードとガチモードの使い分けが巧みで、
柔剛のメリハリが効いている。
もうこれ見たら、並みの時代劇なんて、B級映画視しちゃうね。
江戸時代が終焉を迎え、明治時代が到来した江戸改め東京。
明治維新により廃刀令が出ているにもかかわらず、
あてのない旅を続ける流浪人・緋村剣心が上京してきたが、
上京していきなり「抜刀斎、覚悟しなさい!」と、木刀を向けられた。
その木刀を振るう者が、神谷薫。
神谷活心流の師範代として、亡き父が遺した道場を守っているが、
ここ最近、神谷活心流の使い手という「人斬り抜刀斎」なる者が、
無差別に殺戮を繰り広げているせいで、門下生が次々と離れ、
今、道場には薫と、浮浪孤児の弥彦の2人だけ。
剣心は「人斬り抜刀斎」という言葉が引っ掛かった。
なぜなら剣心は、幕末期、要人暗殺を生業とする刺客、
「人斬り抜刀斎」として洛中(京都)を震撼させた、緋村抜刀斎であるのだ。
ところがある日の夜、婚約者のいる要人を殺害したことが、己に迷いを生じ、
戊辰戦争で、関東勢勝利の報を聞いた途端、「もう人は斬らぬ」と誓ったのだ。
その誓いの証が、逆刃刀(さかばとう)。
その一方で、いかにも悪どい貿易商、武田観柳がある悪だくみを目論み、
それを、かつて新撰組に所属し、剣心と対峙した斉藤一が察知したが・・・
全体を通してみたら、練りに練られた展開と、ワイヤーアクションを多用したアクションシーンで、
原作の持つスピード感が、より崇高な域に昇華しているみたいやわ。
サブキャラのキャスティングも、よく考えてんなぁ~って思ったわ。
斉藤一を演じた江口洋介や、鵜堂を演じた吉川晃司は、あまり欲張らなかったし、
高荷恵を演じた蒼井優がね、
「ハチミツとクローバー」(映画)のはぐちゃん(あるいはコロボックル)の頃より、
こんなに色っぽくなっちゃって!
チクショーーーー!!!
(小梅太夫か!ギャグ古っ!)
一番目がイッちゃったのは、武田観柳役の香川照之(あるいは、九代目市川中車)でしたね。
上から目線、性格が汚い、非道の悪どいキャラを演じてる様は、まさに「怪演」にふさわしかったわ。
今回、配給をワーナーブラザーズが務めており、
この映画で目指したのは、世界標準のチャンバラ映画。
同じワーナーブラザーズ配給で、
渡辺謙を”世界のケン・ワタナベ”に高めさせてくれた「ラストサムライ」を超えた映画をと。
これまでワーナーブラザーズ映画配給の日本映画では、
(観客の)日本人をあえて無視した異色の時代劇「GOEMON」(紀里谷和明監督/松竹共同配給)
や
吉良邸討ち入りのその後を描いた「最後の忠臣蔵」(製作プロダクションは角川映画)
が作られたんですが、どちらも「ラストサムライ」越えならず。
国内外で人気のある「るろうに剣心」の実写映画化を実現させたことで、
世界標準のチャンバラ映画がここに誕生したもんなぁ。
見て損はない!
間違いない!
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