サッカー選手にとって、「働きやすい場所」とは?
日本代表DF長友佑都の所属するセリエA、インテル・ミラノは22日、同・ACミランのイタリア代表FWアントニオ・カッサーノをFWパッツィーニとのトレードで獲得したと発表した。23日付イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトは、22日の練習に合流したカッサーノが長友に「ユウト! いいパスを出せよ」などとじゃれ合った様子を伝えた。
※サンスポ・ドットコム8月24日05:00更新分より引用。
元々カッサーノは、11歳のときにインテル・ミラノの下部組織のテストに合格したんですが、
家族間の問題により断念し、出身地のクラブであるバーリの下部組織からキャリアを始めたんだよね。
バーリはプロビンチャ(地方)のクラブゆえ、残留しようがセリエBに降格しようが、
誰かが活躍すれば、容赦無用にビッグクラブに引き抜かれるんだよね。
カッサーノからしたら、セリエAに上がっても1シーズンでセリエBに降格しちゃう地元のクラブより、
「世界最強クラブを目指す」事を標榜するインテル・ミラノが魅力だったんでしょうね。
カッサーノは幼いころのストリート・サッカーの経験と、地元クラブの実績を積み重ねたことで、
これからのイタリアカルチョ界を牽引する逸材に成長したんですが、素行不良が仇。
バーリ>ノーヘルでスクーター乗り回しただけでなく、無免許で車を運転したことももんだいに。
ASローマ>練習無断欠席やワケのわからん病気を発明して、歴代の監督を困らせた。
レアルマドリッド>当時采配をふるっていたファビオ・カペッロと衝突したり、首脳陣との確執も。
サンプドリア>イタリア復帰で輝きを取り戻せるかと思ったら、首脳陣と衝突し放出された。
ACミラン>クラブ7シーズンぶりのセリエA制覇に貢献するも、主力の相次ぐ放出に首脳陣と衝突。
とまぁ、カッサーノの”武勇伝”は数多い。
元々才能ある逸材ゆえに、自分に働きやすい環境を求めるのはワガママかも知れんが、
フロントだっていろいろな事情を抱えていてて、選手とフロントの考えが合致しなければ決裂がオチ。
そこで、今回パッツィーニとの交換トレードで、念願のインテル・ミラノ入りを果たした。
約19年かけての悲願達成で、本人もようやく働ける場所を見つけたのかもしれないよな。
カッサーノが先に見据えるのは、FIFAワールドカップ(TM)ブラジル2014。
カッサーノは’03年のポーランドとのテストマッチでアズーリデビューを果たし、
UEFA EURO(TM)に3大会連続出場を果たしているものの、
FIFAワールドカップ(TM)は、当時監督だったマルチェロ・リッピから敬遠され、縁遠かった。
しかも2大会連続で。
これからのカッサーノは脂が乗り切っているかもしれん。
クラブで、代表でいいプレーをすれば、ブラジル行きの切符は勝ちとれる。
そう信じている。
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