”リアル感”こそが「海猿」シリーズの真骨頂。
土曜日のお昼、前作で完結したはずの「海猿」シリーズ最新作、
「BRAVE HEART 海猿」見に行ってきたで。
大型フェリー、大型石油プラントと数々の海難事故を救ってきた仙崎大輔。
今作では、自らの出世を投げ捨て、特殊救難隊に配属された大輔と、後輩の吉岡哲也が、
海上着水したジャンボジェット機での救難活動に出るという話で、
東日本大震災がきっかけで、一度完結したはずのシリーズが復活したんだよね。
まず、特殊救難隊、通称「特救」について。
海上保安庁の潜水士の中でも、最高のエリートだけに入隊が許され、
最も危険な事案に従事する、海上保安庁“最後の砦”。
6人1チームで、全6チーム・総勢36人(うち1チームに1名、救命救急士が入っている)で行動。
危険な事案に従事し、それに耐える訓練の日々を送る特救隊員の大輔と哲也。
プライベートの方でもリア充で、
大輔の妻であり、息子・太陽の母である環菜のお腹には2人目の子供が身ごもり、
哲也は、キャビンアテンダントの矢部美香とあと一歩の所でゴールインなんだけど、なんかチグハグ。
そんなある日、美香が搭乗するシドニー-羽田間のジャンボジェット機にエンジントラブルが発生、
エンジンが爆発し、機体が東京湾へ海上着水する事故が発生する。
乗客乗員合計346名全員を救うために、
警察、消防、現場周辺の関係機関を巻き込んだ、世紀の大バクチが始まった。
第1作からのメンバーである伊藤英明と佐藤隆太の掛け合いはますますテンポ良くなり、
レギュラー陣の加藤あい、時任三郎、前作に続いて登場の三浦翔平、
シリーズ初登場の仲里依紗や伊原剛志をも投入した人それぞれの人間ドラマと、
そのドラマから出る緊張感が、スクリーンからじわじわ伝わってきて、
東日本大震災を機に、特救の役割を強調した羽住英一郎監督の手腕にも及第点。
シリーズを通じて、作中でこだわったのは、”リアル感”。
タイの航空会社で廃車になるジャンボジェット機のパーツを買い取り、機内を細部まで再現し、
シリーズ史上、最難の救難活動をうまく表現している。
まさに匠。
この映画を見て、日本映画も捨てたモンじゃねぇって思ったわ。
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