UEFA EURO(TM)出場国を解剖③
[C組]
スペイン(5大会連続9回目/’64年、’08年優勝)
前回大会の優勝が足がかりとなり、後の世界制覇で真の“無敵艦隊”の称号を得たスペイン。
スペインの戦い方は、中盤にシャビ・エルナンデス、イニエスタ、シャビ・アロンソ、ブスケッツ、
セクス・ファブレガスといったタレントが揃っており、ポゼッション率の高いフットボールを展開。
だが肝心なのは、守備陣で、”バルサの闘将”プジョルが右ヒザ手術で出場が絶望的に。
この試練を超えれば、UEFA EURO(TM)連覇の道は開ける。
イタリア(5大会連続8回目/’68年優勝)
FIFAワールドカップ(TM)には強いが、UEFA EURO(TM)はしょっぱいという感が否めない。
’10年夏に就任したプランデッリは伝統の堅守速攻から、ポゼッション重視に切り替え、
予選を無敗で突破。
司令塔ピルロに、脇でデ・ロッシ、モントリーヴォ、マルキジオがいた事が、最強中盤を支えているが、
守備陣にバレージ、P・マルディーニ、F・カンナバロ並みのいいタレントがいない・・・。
アイルランド(6大会ぶり2回目)
予選プレーオフで、主要大会経験ゼロのエストニアに勝利し、おこぼれで出場権を獲得。
’02年のFIFAワールドカップ(TM)出場時のメンバー、GKギブン、MFダブ、FWロビーキーンは健在で、
これに’08年から指揮を執る名将トラパットーニの戦術がかみ合ったことで、
実直に実戦経験値を向上させた。
注目すべきは、かつてセルティックで中村俊輔の同僚だったMFマクギーティやね。
クロアチア(5大会連続5回目)
旧ユーゴ勢唯一の本大会出場。
元々豊富なタレントを抱えていて、それを’06年に就任したビリッチ監督の戦術で束ねる。
中盤はモドリッチとクラニチャルのトッテナム(イングランド)コンビで、代表でもコンビぶりを発揮。
前線はヴォルフスブルグ(ドイツ)で長谷部誠の同僚であるマンジュキッチに、俊足オリッチが。
観る者を楽しませる点に於いては申し分ない。