ユーベを復活させたコンテ監督の”ユーベ愛”に感動。
ユベントスは6日、セリエA第37節でカリャリと対戦し、中立地トリエステで2-0と勝利を収めた。ACミランが同日の試合で敗れたため、ユベントスは9年ぶり28回目の優勝が決定。アントニオ・コンテ監督は喜びをあらわにした。
開始6分にFWミルコ・ヴチニッチのゴールで先制したユベントスは、後半にオウンゴールでリードを広げる。ACミランがインテルミラノとのダービーで敗れ、就任1年目でクラブにスクデットを取り戻させたコンテ監督は、イタリア『スカイ・スポーツ』で次のように語った。
「素晴らしいことだね。ファンタスティックだ。最高だよ。ファンタスティックな一年が、素晴らしいシーズンとなった。サポーターと選手全員に賛辞を送りたい」
「我々は勝ち点1差で追いかけていたときも、優勝を信じていた。あのとき、やれると分かったんだ。失敗したのはレッチェ戦だけだった。だが、そこからも我々はうまく反撃したんだ。37試合無敗でイタリア王者だよ。次は無敗で終えたい。歴史的な結果となるからね」
コンテ監督は「我々は素晴らしいチームを倒した。ACミランを称えたい」と、最後までタイトルを争ったライバルに賛辞を送った。一方、カルチョ・スキャンダルで2つのタイトルをはく奪されたことから、これが何度目の優勝になるのかと聞かれると、指揮官は次のように答えている。
「私にとっては監督として初めてのスクデットだ。今はサポーターたちと喜びたい。これだけの騒ぎだから、それができるかどうかも分からないけどね」
※サンスポ・ドットコム5月7日09:39公開分より引用。
FIFAワールドカップ(TM)ドイツ2006まっただ中に発覚した”カルチョ・スキャンダル”で、
名門ユベントスはペナルティとして、クラブ史上初のセリエB落ちを経験した。
1年かけてセリエAに復帰したものの、”強いユベントス”の面影は完全に消えていた。
今回のシーズン、かつてユベントスで主将を務めた事のあるこの人が監督に就いた。
アントニオ・コンテである。
現役時代、出身地のクラブであるレッチェでの活躍を買われ、ユーベに引き抜かれ、
10年以上ものの間、クラブに数々のタイトルをもたらし、チームの象徴として戦い続けてきた。
90分間、闘志を前面に押し出しフルに戦い続け、試合中に同僚を鼓舞する姿は、
観る者を圧巻させ、「これぞ”ユーベ”」と言わしめたもんなぁ。
闘魂を前面に押し出したスタイルは、ユーベの象徴だったが、
セリエB落ち以降は、牙を引き抜かれた獣みたいで、かつての闘魂は失われていた。
で、前シーズン、4-2-4システムを駆使し、バーリをセリエAに復帰させた手腕が買われ、
コンテが監督としてユーベに帰ってきた。
そこで重要なのは、90分間闘志を前面に押し出すスタイルをどうやって蘇らせるか。
コンテ監督の答えは、真夏の北米キャンプで、連日の過酷なフィジカルトレーニングを徹底的に課し、
「メンタリティ」「グループ」「ワーク」を叩きこんだ。
「メンタリティ」折れない心、飽くなき向上心。
「グループ」自分たちは個の集団ではなく、緻密な組織。エゴはご法度。
「ワーク」自分1人1人に課せられた仕事に徹せ。
この3つの融合が、”コンテ・ユーベ”を形成させたのは言うまでもないでしょうね。
最大の収穫は、ACミランとの契約満了で、フリーエージェントになったアンドレア・ピルロ。
ユーベに移っても、中盤の底で変幻自在のパスを繰り出す姿は健在で、
ユーベに攻撃のダイナミズムを与えたのは言うまでもないでしょうな。
【参考:前回優勝時(02-03)の基本スタメンと、現在の基本スタメン】
【02-03】
デル・ピエロ トレゼゲ
ネドヴェド カモラネージ
ダーヴィッツ コンテ
ザンブロッタ テュラム
モンテーロ フェラーラ
ブッフォン
右のサイドアタッカーだったザンブロッタを、左サイドバックにコンバートし、
この時に加入したカモラネージが加わったことで、汗をかく中盤に機動力がプラスされ、
縦横無尽の汗かきっぷりを見せてくれた。
【10-11】
マトリ
ブチニッチ ペペ
マルキジオ ビダル
ピルロ
キエッリーニ リヒトシュタイナー
ボヌッチ バヌツァッリ
ブッフォン
基本的には4-3-3ですが、状況によっては、4-2-4や3-5-2に移行して、
土壇場で逆転するというパターンが多かった。
90分間フルに走り回る姿は、過酷な北米キャンプのたまもの?
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