奥さん、ワタクシで夢精するの止めてください(笑)
↑の意味わかっかなぁ~
まぁ、それはさておいて(笑)
日曜日、「アーティスト」見に行きました。
米アカデミー賞(R)で「ヒューゴの不思議な発明」とのレースを制し、
第1回以来にモノクロ&サイレント映画が作品賞を獲得したことで反響を巻き起こした映画です。
モノクロ、サイレント自体、映画の原点回帰に相応しい映画でしたね。
映画が「娯楽の王様」だった頃のアメリカ。
サイレント映画のスター男優であるジョージは、最新主演作の試写会会場で、駆け出しの女優・ペピーと出会う。
その後、ジョージが専属契約している映画会社のオーディションに合格したペピーは、
ジョージの何げないアドバイスをきっかけにヒロインを務めるほどに成長したが、
映画界において画期的な発明ともいえるトーキーの到来と、それに伴うサイレント映画の廃止で、
ジョージは自分の居場所を失った。
あくまでサイレントにこだわるジョージは、自らメガホンをとった映画を撮ったものの、
同じ時期に公開されたペピーのトーキー映画に完敗し、巨額の負債を抱える事になり自暴自棄に・・・
全体を通してみたら、ミシェル・アナザヴィシウス監督の映画に対する愛情がいっぱい詰まってました。
映画に対する愛情というスタンスは「ヒューゴの不思議な発明」でも実践しているのに、
「アーティスト」に米アカデミー賞(R)作品賞をもたらしたのは、表現手法の違いがくっきり。
「ヒューゴ」の場合、3Dで公開されたが、3D自体が下火になり、観客の関心を萎えさせた。
対する「アーティスト」では、時代に逆行したモノクロ、サイレントがかえって新鮮に思えたのではないでしょうか。
CGによるデジタルVFX、ドルビーデジタルEX、3D上映、デジカメ撮影と、
テクノロジーが進化する一方で、映画を作る側にとって、大事なものは次々と忘れ去られる一方。
その状況下で、モノクロ、サイレントが再び来ることは必然的だった。
アナザヴィシウス監督の遊び心あふれる手腕にも高評価。
サイレント映画なんだけど、作品の展開に合わせて、音楽を入れている。
これは当時の上映スタイルを踏襲している。(専属の楽団の生演奏が作品を盛り上げてくれた。)
その一方で、トーキーが到来する恐怖におびえるジョージのシーンでは、
SEやエキストラの笑い声を挿入することで、悪夢を表現しているもんなぁ。
出演陣の動きは、”喜劇王”チャーリー・チャップリンの、「パントマイム芸こそが世界共通語」を実践していて、
動き1つ1つが素晴らしい!
名犬アギーの演技も、作品を一層盛り上げる要素になった。
リアクションに愛嬌が感じとられていたもんなぁ。
「ヒューゴ」のドーベルマンとは大違いやわ。
かつて”喜劇王”チャーリー・チャップリンは、サイレントに固執し、トーキーを軽蔑していると思われているが、
おなじみの浮浪紳士がトーキーになると、
浮浪紳士のイメージが声で崩れるという懸念を、チャップリンは感じていたのだ。
代表作である「街の灯」以降、効果音だけ→重要な部分だけトーキー→完全トーキーと、
トーキー慣れさせたのだ。
作中のジョージも同様で、ペピーの手助けがなかったら、あのシーンで終わっていただろうな。
それは君が見ないと分からない。
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