これもワーナーの日本人無視戦略にそっていると思う。
行きつけのシネコンまで「ワイルド7」見に行ってきたぞ。
今は亡き週刊少年キング(少年画報社)で連載されていた望月三起也原作の同名漫画を、
「海猿」シリーズの羽住英一郎が映画化。
意外にも(映画を含めた)実写映像化は、’72年に放送された連続テレビドラマ以来、約40年ぶりだそうだ。
警察が手こずる凶悪犯を「退治」するために編成された”ワイルド7”。
(「逮捕」ではなく「退治」なのが、いかにも”ワイルド7”らしい。)
7人のメンバー全員、かつては札付きのワルだったが、
次期警視総監候補のエリートにもかかわらず、警察から要注意人物として忌み嫌われている草波勝の下、
凶悪犯罪殲滅のために、お金と時間を賭けて、警察の犬に育て上げられた。
東京上空に現れた不気味な飛行船。
その飛行船には製薬会社から盗まれた致死率90%の即効性ウイルスが積まれており、
犯人グループは2億ドルを支払わなければウイルスをばらまくと脅迫。
通報を受け、”ワイルド7”が出動することになり、
ターミナル駅で高跳びをしようとした凶悪犯グループを「退治」したことで事なきを得たんですが、
その現場に、謎の女性・ユキが現れ、”ワイルド7”のメンバーである飛葉の心境に変化が現われた一方で、
水面下で新たな陰謀が・・・
全体的に見たら、何か急いでいる感がミエミエで、
瑛太演じる飛葉と、深田恭子演じるユキの出会いにウェイトを置いている点のせいか、
”ワイルド7”の他のメンバーの良さがあんまり引き出されてなかった点が否めなかった。
その一方で、バイクアクション、ガンアクションは日本映画の範疇を超えていたもんなぁ。
北九州市の全面協力で、市街地や高速道路を全面封鎖してロケを敢行した事から、
日本映画の常識を超えたシーンを獲る事が実現できたもんなぁ。
小林旭、宍戸錠が活躍していた“日活アクション”の頃とは大違い。
あれだけ急いだ展開になったのは、配給元のワーナーブラザーズの意向かもしれん。
ほら、今の日本人は日本映画を見ないもんなぁ。
お笑い芸人が映画監督の映画にいちゃもんつけたり、人気漫画の実写映画化に対し「原作レイプだ!」と罵り、
ジャニーズのタレントやAKBのメンバーが出ているだけで不快だ!と言いがかりをつけるもんなぁ。
こんなの、Yahoo!ニュースのコメント欄や、Yahoo!映画のレビュー欄で多く見かけ、
コメントを書き込んだヤツの大半が、映画を見ていないと来たもんだ。
上から目線で荒らして何様のつもりだ!って頭にくる。
そうゆう卑しい日本人のせいで、韓流コンテンツがどっと日本に流入しているんだよな。
その卑しい日本人に、罪の自覚はなし。
ワーナーブラザーズの日本映画戦略は、日本人を無視すること。
それは’08年に公開された紀里谷和明監督の”マゲなし時代劇”「GOEMON」で実証している。
日本人は相手にしない、海外公開を意識した日本映画を作る。
日本国での興行収入はコケても構わん、足りない分は海外公開で補完する。
そこで人気が出れば“逆輸入”すればよろしってことやね。
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