『曲者役者ぞろいの演技バトルに快笑！』

三谷幸喜が今年50歳を迎えることになり、本年１年間を「三谷幸喜大感謝祭」と銘打ち、

舞台４本、映画１本、ＷＯＷＯＷでのスペシャルドラマ１本、小説１本と立て続けに新作を発表。

その映画部門である「ステキな金縛り」を見てきたぞ。

前代未聞、落ち武者の亡霊が裁判に証人として出廷することになったダメダメ女性弁護士の成長物語で、

冒頭のサスペンスから、怖くないホラー映画的展開になり、人間界とあの世が混在してしまう、

ま～最終的にはどんなジャンルだったか忘れるくらい笑い転げてもうたわ。

出演している役者陣も、映像系中心から、舞台で鳴らした曲者までバラエティに富み、

脇役１人１人でも、豪華に入れるという一切妥協のない構成。

三谷監督の映画作品では、（キャストの顔触れが）より豪華になったんじゃないかなぁ。

映画監督としての三谷幸喜の作品は全部チェックしているんだよね。

（三谷監督が主宰した）東京サンシャインボーイズの名作を映画化した「ラヂオの時間」

映画のためにマジで家を建ててしまった「みんなのいえ」

大晦日の大型ホテルでのドタバタを描く「ＴＨＥ有頂天ホテル」

しがないギャングと幻の殺し屋に仕立て上げられた売れない役者の奮闘を描く「ザ・マジックアワー」

１本１本、作品を発表する度に、技が光ってきていて、

この「ステキな金縛り」で、映画では映画の三谷幸喜の味を出したんじゃないかなぁ。

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