時限爆弾の役割を完全に殺した展開にワロタ
市原隼人×「海猿」(原案・取材)の小森陽一×「DEATH NOTE」「GANTZ」の日テレ映画班が手を組んだ、
「DOG×POLICE」を見に行ってきた。
税金で食わせている”犬屋”と揶揄されながらも、
連続爆破テロ犯を追い詰める警視庁のK-9ユニットの戦いを描く映画です。
(本来、K-9は警察犬のことをさすが、ここでは犯罪を未然に防ぐ警備犬のことを指す)
都内の大型ショッピングセンターで無差別爆破テロが発生し、
野次馬整理に追われていた熱血漢の警官・早川勇作は、あやしい人物を見つけ、業務そっちのけで追跡。
結果、確保したその怪しい人物は、イラン人の麻薬密売人で爆破事件とは関係なかった。
元々、勇作は犯人検挙率が高く、犯罪を嗅ぎわけることはできるが、単独捜査が玉にきず。
それが災いして、警視庁のK-9ユニットが属する警備犬育成所に左遷してしまうことに。
警備犬の扱いに心が折れそうになった勇作は、ハンデキャップを抱えた犬・シロと出会った事から、
シロを立派な警備犬に育てることを決意することになるが・・・
前半パートは勇作とシロの奮闘ぶりに思わず噴いてしまったが、
後半パートは、爆破実験で鼓膜が破れた爆破テロ犯との戦いを描き、緊迫感がひしひし伝わってきたが、
爆破テロ犯が狙う相手が、IT界の盟主で、先日亡くなった某コンピューター会社の前CEOを完全パロディ。
これはあんまりやろ!
最も問題なのは、時限爆弾の時間が残りわずかなのに、映画がその残り時間を全く無視!
役割どないなってんねん!って吠えたくなったわ。
でも全体的に見たら、警備犬版「海猿」展開にスリリング感が伝わっており、
爆破テロなどの凶悪犯罪を未然に防ぐ警備犬の役割をキリッと描いている事には高く評価したいが、
小森陽一が出した原案を全く生かし切れなかったことが玉にキズ。
余談だが、ここで映画である点を見つけた。
それはロケ地。
冒頭の都内のショッピングセンターは、広島市内にあるNTTクレド基町。
後半の国際会議場は、神戸市内のポートアイランド中央広場と、ハーパーランドのスペースシアター。
国際会議場から地下鉄の駅に向かう所は、東宝のお膝元である日比谷の再開発用空地。
それらを上手につなぎ合わせていることは、日テレ系列局のお力によるものでは。
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↑TVドラマ版で市原隼人と七高剛監督がタッグを組んだ関係で。
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