VTRの作りでダマされた感があった
毎日放送(大阪市)は4日、1月12日に全国放送された同局制作のバラエティー番組「イチハチ」の中で、日本人女性タレントの米ニューヨークの自宅と紹介した物件について、「女性の所有だったとは証明できず、事実と異なる放送をした可能性が極めて高い」と発表、ホームページなどで謝罪した。
同局によると、女性は当初、「部屋は投資目的で所有している」と話したが、放送後、「1月に売却した」と説明。同局が現地で確認したところ、物件は、昨年から外国人名義のままだった。また「ニューヨークに23軒の家を持っている」と番組で紹介された残りの物件についても、所有を証明する書類の提出を拒んでいるという。
同局は「情報の確認が不十分だったことから今回の事態を招いたことを深くおわびする」としている。
※MSN産経ニュース2月4日19:18 更新分より引用。
番組開始当初の特異な趣味・行動・性格を持つ視聴者参加型をとったものの、
裏番組が強すぎたテコ入れ策として、「アメトーーク」(テレ朝系)で実践している”芸人くくりトーク”に方向転換。
確かに、その頃の裏番組が、「報道ステーション」(テレ朝系)、「爆笑レッドシアター」(CX系)、
芦田愛菜の人気が高かったドラマ「MOTHER」(日テレ系)があったからね・・・。
その中で、裕福な家庭の中でも、セレブ一家の子供として生まれた、
いわゆる“お坊っちゃま”と”お嬢さま”の芸能人・文化人を集めた企画が大反響を呼んだ。
豪華な生活ぶりと、世間知らずなエピソードに思わず大爆笑したわ。
一度味を覚えたのか、第2弾、第3弾も作り、2時間の特番も作られた。
で、問題はここから。
本年1月12日放送分で、ニューヨークに32件の自宅を持つ資産家・夏波夕日が、
32件の1つである、ニューヨーク証券取引所の目の前の高層マンションの1室を取り上げたんですが、
それが、虚偽、やらせだったということを。
ワタクシはこの日の放送分を見ました。
自宅紹介VTRを見て、巧妙につくられたってことやね。
今回取り上げられたニューヨーク証券取引所前の高層マンションは、多くのセレブが住んでおり、
プライバシー保護のため、何階にあるのか、他に誰が住んでいるのかなど、一切の情報をシャットアウト。
正面玄関で、夏波夕日に密着していた番組スタッフ一向に気付いたガードマンが、
ここから先は撮らないで下さいと制止したからね。
これが、逆に疑惑を生んでしまうことになろうとは・・・。
そのマンションの1室、余計なモノは一切置かれておらず、シンプルな作りだということも、
疑わしい原因になった。
いくらバラエティー番組は「やらせ」が許されると言われても、無制限とは限らない。
この手の情報番組の場合、情報の正確性が要求され、虚偽の情報を流しただけで大問題になった。
「発掘!あるある大事典Ⅱ」(関西テレビ発・CX系)での納豆ダイエットが発端で、
芋づる式に多くのテーマで、やらせ、虚偽情報が続々と発覚。
お陰で関西テレビは機能不全に陥ったからね。
今回の件で、放送業界は、関西テレビ”やらせ”問題からの教訓は学んだのか疑問に思った。
一度味をしめてしまった企画は、中毒性が高い。
「めちゃイケ」(CX系)でのしりとり侍とか、「お試しかっ!」(テレ朝系)での帰れま10とか・・・
民放局に自浄能力は最初からなかったと言っても過言はないでしょう。
「イチハチ」だけでなく、木曜劇場「外交官 黒田康作」(CX系)でのメキシコ大使館からの抗議も同様や。
民放離れが急激に進んだのは当然。
騒がしいモノより、「空から日本を見てみよう」(テレ東系)の方が良心的や。
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