『【Ｊ特】ＪリーグＮＸＴ・その33』

ＮＸＴファイル・その33

苔口卓也（富山・ＦＷ）

１９８５・７・13　岡山県出身

玉野光南高－Ｃ大阪－千葉－Ｃ大阪－富山

苔口卓也は波乱のサッカー人生を送っている。

玉野光南高在籍時には強化指定選手としてセレッソ大阪でプレーし、そのまま正式加入。

反町康治監督（当時）の眼鏡に叶い、北京夏季五輪代表候補にコンスタントに選ばれるほど、

将来を嘱望されていたんですが、

Ｃ大阪では出場機会に恵まれず、肝心な五輪予選には一度も呼ばれず、

それが原因で極度のスランプに陥った。

それを打破したのが、’08年のジェフ千葉へのレンタル移籍。

その時のジェフ千葉が”移籍の嵐”に遭遇した事を考えたら、レンタル移籍は必然だっただろう。

（リーグ戦：９試合、カップ戦：３試合。共に得点なし。）

その１年の丁稚奉公をへて、セレッソ大阪に復帰。

出場機会は減ったものの、先発で出ればコンスタントにチームの勝利に貢献し、

Ｊ１復帰を実現させた事は言うまでもないだろう。

だが、２０１０年は、香川（現：ボルシア・ドルトムント）、乾に、家長、清武、播戸が加わったことにより、

チームからはじき出される形でカターレ富山に完全移籍。

今シーズンは、Ｃ大阪在籍時の’07シーズン、27試合１ゴールをはるかに超える活躍を見せ、

彼のキャリア上、最高成績になることは間違いないだろう。

プレーに関して言うなら、１００ｍを11秒前半で駆け抜ける俊足と両足を駆使したプレーが武器で、

１トップ・２トップ不問に加え、サイドアタッカーもこなせる。

富山での活躍ぶりを見て、日本代表に選ばれればいいなと思う。

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