11月号(0)
諸君は10月2日早朝に発信されたワタクシのブログの記事 を読みましたか?
11月号は夏のイベントで上映された映像4本を収録したDVDが付録として登場。
本来なら1000円位の読者負担で応募者全員サービスにするところだが、
赤字覚悟の出血大サービス。
(DVDの内容については、後程・・・)
さらに、11月号にはさくらももこが「ちびまる子ちゃん」と並ぶ代表作「COJI COJI」の新作も掲載されています。
それらの要素がある以上、それなりの部数を売り上げないとペイできません。
その11月号の販売増に貢献しようと、自主的な行動が、このブログの記事なんですよね。
(ま、“自称・りぼんっ子”は、「桜姫華伝」のVOMIC目当てで買うと思いますが・・・)
事実、DVDを付録に付けざるをえなかった状況の背景には、
りぼん本誌が、魅力の無い漫画雑誌、志の低い漫画雑誌に成り下がってしまった事。
今の日本経済同様、デフレスパイラル状態だという事。
りぼんの発行部数は危険水域に入っており、通年では20万部割るか否かじゃない。
「満月をさがして」以降からじゃないかなぁ。
この10年で、そうとう酷い落ち込みと言っていい。
種村有菜と春田ななの自惚れ、調子のりっぱなしだとか、編集部の融通のなさ、無能力もあるが、
共通して言えることは、なにより作り手側の人間性が嫌われてるんだよね。
いい奴なら素直に応援するもんな、普通。
さらに、昨今の出版不況も加わって、
販売部数が減れば当然、カラー原稿に割く費用や、付録にかかる費用が減る。
加えて、りぼん本誌に広告を出していたクライアントも離れていく。
編集部、漫画家、読者、それぞれの目標のベクトルが一致していないからね。
ベクトルに賛同、共感してくれたクライアントは離れ、新規のクライアント獲得に難航する。
こういった状況から、集英社の内部だけでなく、“自称・りぼんっ子”どもがネット上で、
無駄金をドブに捨てるきっかけ探しみたいな議論が始まってしまうのだと思います。
ずいぶん前から掲載作品の扱いを公平にしていれば、現状より酷くはなかっただろうね。
これはりぼんだけに限らず、週刊少年ジャンプでも、似たような事態が。
6週連続で今の連載陣と、かつての連載陣、合計6人が読切で競演するそうだ。
発売されたばかりの45号での岸本斉史から始まり、
空知英秋、許斐剛、うすた京介、秋本治、そして、トリを務めるのが鳥山明。
今の連載陣ならまだしも、
「ドラゴンボール」からの莫大な印税で、悠々自適な日常を送っている鳥山明を、
土下座してでも担ぎ出したという事は、週刊少年ジャンプ依存体質の集英社にとって最大の危機では・・・?
ワタクシはよく、この「りぼんな話」というカテゴリーで、よく週刊少年ジャンプの話を持ち込むが、
「ONE PIECE」「NARUTO」で息を吹き返した週刊少年ジャンプ再生のノウハウを、
りぼんにつぎ込めばいいのでは?と自分で思っており、
りぼんを週刊少年ジャンプのコピー雑誌としてリニューアルしよう!じゃ無いし、
週刊少年ジャンプに頼らないビジネスモデルの構築を提唱したいんですよね。
“タレント漫画家“だけに左右されない雑誌を作る編集部の動きが足りないのでは?
という問いかけをするために投げかけただけです。
りぼんでしか味わえない喜びがリピーターを作り、より素晴らしいりぼんを作り出す。
ワタクシ自身、その本質は見失ってはいけないと思ってます。
ただ、販売部数減少の動きを見ていると、チョット不安になってしまうんですよね。
だからこそ、連載作家を励ますためにりぼんを買おうよ!
どんな状況でも、りぼんは“りぼんっ子”の皆でGET UPさせるのがりぼんじゃない?
自分は面白かろうがつまらなかろうが、毎号読み続けますよ。
だってりぼんが好きだから。
ワタクシは“りぼんっ子”って、そういうモノだと思います。
でも購読しない=“りぼんっ子”ではないなんて事も思っていません。
それぞれのスタイルで、それぞれの気持ちでりぼんに関わっていれば“りぼんっ子”だと思います。
販売部数の減少については危惧するところではありますが、
心から面白い漫画がなくなったから購読しない方がいることは、むしろ健全な事だと思います。
ですので、漫画家は「魅力ある漫画を描く事」「読者満足度を高めてくれる漫画を描く事」に、
全力を尽くしてもらうしかありません。
毎号購読している方はその漫画家たちに出来る限りのエールを送るのみです。
願わくば、否をとがめる事より、チャレンジに賛辞を送る事を。
「魅力ある漫画」「読者満足度を高めてくれる漫画」こそが、
かつての読者を呼び戻すためのキーワードだということをね。
ヤングジャンプで連載中の「新サラリーマン金太郎 順不同」(本宮ひろ志)の新展開が話題になっている。
今度の舞台が、出版業界、しかも、集英社が舞台。
集英社に転職した矢島金太郎が、週刊少年ジャンプだけが黒字で、他の雑誌&部門が赤字の状況に、
金太郎が怒鳴り声をあげるんだよね。
週刊少年ジャンプを独立採算制に移行し、
残された部門は、雑誌の大半を廃刊で切り捨て、電子出版で生き残りをかけるなど、
下手すれば、本宮ひろ志の集英社マジ批判と捉えかねない提案に物議を呼びそうだもんね。
矢島金太郎の手にかかれば、りぼんがいつリストラ対象になっても可笑しくないんだもん。
こういった状況だからこそ、私達の声を、何もかも犠牲にして描き続けている漫画家に届けようよ!
苦しい時こそ漫画家を励まそう!
文句とクソをタラタラ垂らすより、まずは“りぼんっ子”として全力を尽くさなきゃ!
【注】
ちなみに、ワタクシは普段、ヤングジャンプを購読していないので、詳しい内容に関しては無知で、
好き勝手に内容を語ると、かえって”知ったかぶりクソ野郎”とツッこまれるのがオチだもん。
さらに、本宮ひろ志の奥方は、70年代りぼんの中心作家であったもりたじゅんである。
今回の出版界編での矢島金太郎の提案、
今のりぼんの状況に嘆いているもりたじゅんの意向が一部入っているかも。
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