9月号(0) | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

9月号(0)

ワタクシ最近、関西の外国語FMラジオ局「FM COCOLO」によくダイヤルを合わせて聴いている。

この手の外国語ラジオ局は、在住外国人のために、(日本語を含む)13言語で生活情報を流している以上、

マーケティング面で不利なため、近畿2府4県をカバーしているが、それでも経営難にあえいでしまい、

この春から、20年以上の歴史のあるFM802の全面協力を得て、FM COCOLOを再生。

在住外国人への生活情報路線はそのまま維持するものの、

FM802開局時の番組を、コンセプトそのままで復活させ、懐かしいDJの面々がCOCOLOでしゃべる。

しかも驚いたのは、放送コンセプト。


日本初、45歳以上の大人のリスナーに送る

Whole Earth Station


このコンセプトをひも解けば、原点は60年代後半から70年代まで刊行され、

ヒッピーカルチャーに影響を与えた伝説の通販雑誌「Whole Earth Catalogue」。

刊行当時、インターネットが軍事用のみに使用された時代に、

スチュアート・ブランド編集長の下で、地球上のすべてのアイテムを集めたこの通販雑誌。

こだわりは、地球上のすべてのアイテムの中で、


社会貢献

環境保護

民族間交流

文化・伝統の継承


といったものを、ブランド編集長以下、スタッフの眼鏡にかなったものしか掲載しない。

しかも、掲載された商品は全て、「Whole Earth Catalogue」へ申し込んでの通販で入手できるのだから、

当時としては画期的ともいえる姿勢があったからこそ、

今の世の中にも繋がるような、時代に先駆けた思想と概念を伝えた、まさに伝説の通販雑誌である。

(アップル・コンピューターの最高経営責任者、スティーブ・ジョブズも影響を受けた!)


FM COCOLOは、在住外国人だけでなく、音楽と海外への好奇心が強いミドル層、シニア層に向け、

オールドの音楽ファンなら定番の60年代~80年代の楽曲を流し、

FM802で活躍したマーキー、KIYOMI、カマサミ・コング、池田なみ子、ジーン長尾(4月のみ)を登板させ、

FM802開局時の番組(や、そのコンセプトに準じた番組)を復活させたり、

ダミ声が冴えわたる伝説の「ウルフマン・ジャック・ショー」をデジタル・リマスターで放送したりと、

大人の音楽ファンに訴えかける編成がとてもイイね!


話は本題に入る。

今のりぼんは、もう新規読者獲得はおろか、

ちゃお、なかよし、男性漫画誌に行ってしまった読者の奪還も、事実上困難になってしまった。

これから巻き返しに行こうという時に限って、


◆Cookie9月号は、小花美穂漫画家生活20周年尽くし。

「こどものおもちゃ」のキャラが登場する「Honey Bitter」特別編を前後編読切で掲載。

「こどものおもちゃ」小学生編&中学生編各第1話を収録した漫画家生活20周年別冊付録。

9月号では、池野恋の完全新作新連載「ifの額縁」もスタートし、

「グッドモーニング・コール」の続編「グッドモーニング・キス」も好調。


◆吉住渉がマーガレットで連載中の「ちとせetc.」のコミックスが好調。

これは、亜月亮がマーガレットでシリーズ連載中の「都市伝説」、

マーガレット系に移り、一躍ブレイクした長谷瑠衣に続く屈辱。


これだけでは怒りがおさまれず、火に油を注ぐニュースが。


◆このブログで既に伝えたが、一ツ橋グループとは敵対している音羽グループの総本山である講談社より、

新雑誌「ARIA」が先月28日に創刊された。

創刊号のラインナップには、福家姉妹の合作、ミキマキだけでなく、naked ape、硝音あや、遠山えま、

櫻井しゅしゅしゅ、日吉丸晃、チカ、夏目ココロ、ネスミチサト、尚月地、桑原草太、もち、天城れの、きりが参戦。
講談社なら、”自社製品”の作家を出す事が出来たと思うのに、遠山えまだけだというのは、えげつない。

(講談社の漫画部門は、生え抜き作家を、ないがしろにすることで有名だから。)

ま、槙ようこは投稿時代、別冊少女フレンドの月例賞にも積極的に投稿していたことから、

講談社から誘いがくるのは必然か。


◆なかよし9月号で「しゅごキャラ!アンコール」(PEACH-PIT)の連載が始まったのに加え、

10月号ではタカハシマコが読切で電撃参戦。

タカハシマコといえば、マーガレット系の雑誌にちょくちょく読切を発表していたのにさぁ。


あのさぁ、コミックナタリー をはじめとするニュースサイトで初めて知って、

他の雑誌でりぼんの連載作の続編が掲載された事や、

敵方の新雑誌に期待している人間・・・いや、下等生物は、自ら、


「今のりぼんは落ち目、将来性が見込めないので、購読を止めよっと」

「私、有菜っちの作品と春ななの作品しか読まないので、他の人間が出て行っても問題ないから」

「もう、りぼんを購読するには恥ずかしい年齢になったので、これを契機に購読をやめる」


と、公の場でバラしたも同然。

人間としてヒドい・・・いや、”自称・りぼんっ子”は、知能の低い下等生物ゆえ、最初からヒドい。

部数が落ち続けている状況から逃げるのか。

同情する気はないのか。

これだから、この国の人間は平和にボケている。

失望して当然。


これは、漫画家の作風が向こうの水に合ってしまい、ここに永住してしまった・・・っていうか、

これまでの、りぼん編集部の手腕に対する落ち度を、公に露呈してしまったと言っても過言ではない。

同業者から「どうかしてますよ!」と糾弾されても、編集部は聞き流すだけだもんなぁ~。

自分たちが編集している雑誌の現状をスルーするなんて、情けないったらありゃしない。

新任したばかりの小池正夫編集長と、前任者の鈴木晴彦第一編集部部長の意見は封殺ですか?

毎月毎号送られてくる読者アンケートや公式HPからの意見メールに目を通してます?

っていうか、読者アンケートや意見メールにいい意見なんてないか。(嘲笑)


将来、集英社が経営に行き詰まり、救済策として、小学館、小学館集英社プロダクションと、

合同持ち株会社方式で経営部門を統合し、

(長年培われたブランド力を尊重するため)3社が中核事業会社に移行したとしても、安泰ではない。

同じグループの傘に入る以上、被っているジャンルの雑誌は、赤字圧縮のため、”事業仕分け”の対象になり、

小学館が刊行しているちゃおが、ダントツの部数を誇っている以上、

同じジャンルで、年を追うごとに部数を落とし続けているりぼんへの廃刊宣告は避けられない。

“親会社”の小学館から派遣された”仕分け人”から、


「種村有菜と春田ななを、これでもかと言わんばかりに全面的に推し出したにもかかわらず、このザマは何?」

「『夢色パティシエール』がTVアニメになったのに、本誌での扱いが冷遇だなんて変じゃありませんか?」

「いつから、りぼん編集部は北朝鮮になったのか?」

「”マンガ屋”としての集英社のプライドを何だと思っているのでしょうか?」


と散々糾弾されるのがオチだもん。


とうとう末期症状に陥り、堕落ぶり、体たらくぶりを見ていて哀れになったこの雑誌、
ちょうど9月号が、創刊55周年記念号ということで、小池編集長と、鈴木第一編集部長に提案。

下手したら、来年、夏が来るどころか、桜が咲く前、いや、信念やクリスマスが来る前に散ってしまわないよう、

これを節目に、全面テコ入れ、リニューアルを施すのはどうだろうか。


ワタクシとしては、少女漫画雑誌路線を維持しつつ、

テレビの視聴者層で言う所の、C層(4歳~12歳)、T層(13歳~19歳)相手にこだわらない、


Whole Earth Comic Magazine


すなわち、地球上のすべての漫画を、編集部のフィルターに通ったものだけ掲載する漫画雑誌として、

全ての漫画ファンの感性を揺さぶるような漫画雑誌への方向転換を図るべきだ。

C層はちゃお、なかよしに任せれば十分じゃん。

不毛なパイの奪い合いやってても意味を成さなくなり、一度離れた顧客を取り戻す事は難しいんだもん。


掲載される作品は、エンターテイメント色が強いだけでなく、社会への提唱、カルチャー・ジャンル間交流など、

(但し、暴力、殺人、飲酒、喫煙、ドラッグ、快楽のための性行為に対しては、道徳上、否定することを前提に。)

知的好奇心の高い人たちに訴えかける様な漫画でそろえる。

(早い話、「バカは読むな」と。)

今の漫画界全体の読者層は、老若男女、性別・年齢不問のボーダレス状態になっており、

週刊少年ジャンプを読むサラリーマンや女子高生が増えていることや、

若い男が花とゆめを読んでいる光景も珍しくない。

この点を踏まえ、低迷の原因を作り続けたりぼん編集部、及び、支配下登録作家を一度解体し、

雑誌の編集方針や作家の起用を、

マーケティング面では手腕のある週刊少年ジャンプ編集部のある第三編集部の協力を仰ぎ、

(事実上の編集業務“丸投げ”。)

当面は、既存作家の作品だけでなく、

週刊少年ジャンプ、ジャンプSQ、Vジャンプ、はたまた、ヤングジャンプ、ウルトラジャンプの人気作を、

少女漫画風味でスピンオフさせた作品を、連載ラインナップに加える。

春野サクラを主人公にした「NARUTO」の”外伝”や、
「紅-KURENAI-」の斬島切彦を主人公にした物語も悪くないだろうし、

外部作家の参入や、インターネットでしか読めない漫画など、

漫画の可能性を探求した様々な試みを図るべきだろう。

(掲載ペースは、ワークシェアリング、ターンオーバー制でフレキシブルに対応させるとして。)

また、全ページのうち、90%を再生紙使用にし、全ページを大豆インクで印刷させ、環境に配慮。

付録の面でも、最低限、実用性優先で質素なものに留める。

だって、漫画雑誌は漫画に力を入れるべきで、付録に力を入れるのは愚策。


21世紀が始まって10年。

手塚治虫、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、横山光輝が漫画で描いていた未来は、まだ未完成のまま。

いくら文明が発達しても、便利になり過ぎて、人間として大切なものを失い続けている。

人類にとって、文明は罪だ。

このご時世だからこそ、原点に立ち返ることが必要。

自分らしさを持って生きる事が重要。

漫画の可能性は、知能の低い下等生物の脳ミソでは計り知れないくらい広くて深い。

日本で生まれた漫画は、可能性の探求を繰り返したことで、発展してきた。

りぼんは、”Whole Earth Comic Magazine”のコンセプトの元、

世代や性別を越え、心を揺り動かす漫画のラインナップで再生させてほしいんだよね。

一刻も早く、悪しき風習・習慣を絶って、健全な漫画雑誌に生まれ変わらなくてはならないから。

スチュワート・ブランドが提唱した、個人を土台としたコミュニティとソフトテクノロジーの融合にあう、

次世代の漫画雑誌の理想形を、”Whole Earth Comic Magazine”で実践する事が、

りぼんにとって、いや、集英社にとって最良最善の道だから。

りぼんが”進化する雑誌”と銘打っている以上、これも”進化”と捉えれば。

民意を無視した合併で消滅した、横浜フリューゲルスと、大阪近鉄バファローズの二の舞はゴメンだね。


今のりぼん編集部、いや、ハト派、イエスマンばかりの集英社には改革する勇気がないか。

意見を出さず、従順で協調性のある柔らかい人間ばかりでゾッとするね。(嘲笑)

っていうか、講談社に噛みつく勇気はないか。(嘲笑)

某アイソトニック飲料ではないが、「僕にはできる。」と責任もって言える人間はいないのか!


本当に雑誌のこれからを考えているのなら、漫画雑誌の酸いも甘いも熟知しているはずでしょ?

ワタクシは(その点を踏まえ)雑誌の可能性を信じている。見捨ててないから。


Stay hungly.Stay foolish.




”福家姉妹”の槙ようこ、持田あきに関して言うなら、

出て行くのは本人の意思も関係しているかもしれないが、

自分には別の側面が原因で、”亡命”を決意したのかもしれない。


姉の槙ようこの場合、ブログをググってみたら、”自称・りぼんっ子”中心で、

「桜姫」&「スカンク」偏重記事ばかりで、「勝利の悪魔」に関する記事は皆無に等しいし、

ずいぶん前やったかなぁ、槙ようこがアシやってた事のある漫画家を”抹消”したと、

何処に根拠があるのかわからない記事が書かれてあったから、

無論無実なんだけど、精神的に傷つけられた事から、思い当たる節はあったと思うんだよね。

本当にそんな理由ならだけどね。

メンタル面がそんなに弱かったら、最初から、どこの漫画雑誌も必要としないだろうし。

最近は相次いで連載作が早々と打ち切られ、(「STAR★BLACKS」は最大の失敗作だった!)

久々の名作だった「山本善次朗と申します」連載中に、原稿を落としているからね・・・。


妹の持田あきも、姉と同じフィールドに立ったことも不遇の原因じゃないかなぁ。

この手の兄弟・姉妹が漫画家の場合、同じ雑誌に立つことを避けてきた。

代表的な例で言うなら、週刊少年マガジンを主戦場にしたちばてつやと、

月刊少年ジャンプを主戦場としたちばあきお。

別冊マーガレットを主戦場にしたくらもちふさこと、

週刊セブンティーン→ヤングユーと渡り活躍した倉持知子とか・・・。

本誌で活躍するかと思ったら、長く連載が続いたのは「君は坂道の途中で」ぐらいじゃないかな。

編集部が種村有菜と春田なな推しの風潮も手伝って、

後は増刊要員に回されたり、ローテーションの谷間のつなぎ役に回されたりと、

こんなんじゃ、持田あきのフラストレーションがたまるのは当然だと思うね。


お二人には、不幸が続いて申し訳ないという思いばかりだけど、日本一の声援を届けると今でも思ってるし、

寂しいですけど、また槙ようこ、および、持田あきにも届けられる日が来ると思いたい。



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