ブブゼラ、ジャブラニ、ジャッジメント | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

ブブゼラ、ジャブラニ、ジャッジメント

全64話からなる南アフリカの聖なる戦いは終焉を迎え、

MVPはウルグアイのFW、フォルランに輝き、

得点王はミュラー(ドイツ)、スナイデル(オランダ)、ヴィージャ(スペイン)、フォルラン(ウルグアイ)が獲得したが、

四つ巴の様相から、アシストの多さでドイツのMF、ミュラーが真の得点王になるんじゃないかなぁ。

フォルランの活躍は、ウルグアイ代表の古豪からの脱却を印象づけさせてくれました。

さらに今大会は、アフリカ大陸初開催とあってか、初物づくしもあり、

かなりのご無沙汰もありで新鮮味があったしね。

(開幕前、日本ではいまいち盛り上がりに欠けていたが、カメルーン戦での勝利で注目が一気に急上昇。)


その一方で、FIFAワールドカップ(TM)南アフリカ2010では3つの問題が。

【ブブゼラ】

今回の大会で鼓膜にこびりついているのが、ブブゼラの超爆音。

FIFA(国際サッカー連盟)がアフリカ大陸の伝統的な応援スタイルであると禁止しなかったことで、

主審のホイッスルが爆音でかき消される、ベンチからの指示か聞こえない、

挙句の果てには、国歌斉唱の席でもブブゼラの爆音が。

(のちに、電光掲示板で「QUIET」を指示するなど、ブブゼラの部分規制に取り組まれた。)

正直、選手の顔へのレーザーポインター照射同様、試合進行の妨げになるんだよね。

事実、グループリーグ第2節のアルゼンチンvs韓国、前半終了間際、

ブブゼラの爆音で、ベンチの指示がかき消された事から韓国に1点を献上されたからね。

FIFAは厳格に徹するべきだと思う。

試合進行の妨げになるような行為に、100dB越えの鳴り物を追加記載することは出来ないのかなぁ。


【公式試合球「ジャブラニ」】

FIFAワールドカップ(TM)では、スポーツ用品メーカー、アディダスと公式サプライヤー契約を結んでおり、

大会ごとに試合球を開発してきた。

14枚のパネルを熱接着方式で縫合した前回大会の「+チームガイスト」より、

パネルを8枚に減らし、より完全に近い球体を形成した事や、表面上の凹凸がつけられたことで、

フィールドプレーヤーにとっては、ゴールを狙うはずが、思わぬ方向へ軌道がブレて枠外に飛んだり、

ゴールキーパーからは、ファンブルやトンネルがしやすいため、かなり泣かされているそうだ。

結果、大会全体のゴール数が少ない感が否めず、ストライカー泣かせのボールとして悪名を轟かせ、

ハットトリックもイグアイン(アルゼンチン)のみに。


【誤審続きの審判】

今大会の決勝トーナメントでは、誤審連発にFIFAがご立腹。

ドイツvsイングランド戦で、イングランドMFランパードの放ったシュートが、

ゴールポストに当たった後ゴールラインを超えインゴールになったにもかかわらず、得点が認められなかった。

それ以降・・・

<アルゼンチンvsメキシコ>

テベス(アルゼンチン)の先制点のシーンが、会場の大型ビジョンで放映された際、

明らかにオフサイドであり、メキシコ側が猛抗議を行なったにも関わらず、得点が認められた。

<オランダvsウルグアイ>

スナイデル(オランダ)によるオランダの2得点目の際、

ファン・ペルシーのオフサイドポジションでのプレーを見過ごし、

本来オフサイドとなるべきプレーをゴールと判定。

<ドイツvsスペイン>

カプデビラ(スペイン)が抜け出した決定機を、線審がオンサイドプレーをオフサイドと判定し、

後半もセルヒオ・ラモス(スペイン)の裏への飛び出しに対して、

ドイツ側DFが無関係なタックルを行ったにもかかわらず、

PKも警告も与えられないという不可解な判定が猛反発を招いた。

ゴール横にアイスホッケーの様な判定役設置、VTR裁定導入の議論が再燃しかねないが、


審判だって人間。間違いは必ず起こる。


だが、こうゆう審判不信の最中、日本から参加した西村雄一は世界のマスメディアから高評価を与えられた。

決勝トーナメントでのオランダvsブラジル戦では毅然とした試合裁きで、

フェリペ・メロ(ブラジル)の踏みつけも見逃さず、堂々とレッドカードを突きつけた。

こういった姿勢は審判の模範であることを教えてくれたね。



4年後のブラジル大会は、これらの点が改善されるだろうか。



◆薄毛の人は見てください。髪を科学するティアーズ