そもそも「アキレスと亀」って・・・
映画監督、俳優、そしてコメディアンとして世界的に注目を集めるビートたけしこと北野武(63)の自伝が初めて海外で緊急出版されることが分かった。
24日、フランスで発売される著書は『KiTANO par KITANO』。直訳すると「キタノによる、キタノ」。
東京都足立区という庶民的な町に生まれ育った幼少時代から、彼を取り巻く家族など、フランス人のファンが知らなかった生い立ちが収められているという。読み応えのある336ページで構成され、定価20.90ユーロ(約2600円)。
「出版元のグラセット&ファスケル社はパリのセーヌ川近くに居を構え、19世紀から続く老舗。世界的な出版不況にもかかわらず、この2カ月でトルストイなどの純文学から児童書までバラエティーに富んだ新刊本を発行する勢いのある出版社です。日本人が考える以上に、たけしは当地で注目を集めています」とパリ在住のジャーナリスト。
カンヌ国際映画祭での活躍が広く知られ、3月10日には映画「アキレスと亀」のフランス公開が決定。日本では一昨年公開された作品で、たけし自ら、20世紀のフランスを代表する画家アンリ・マティスから取った真知寿(まちす)を演じた。
続いて、3月11日から6月21日までパリ4区にある大統領の名を冠したポンピドー芸術文化センターでは「北野武大回顧映画特集」が大々的に行われる。さらに、カルティエ財団現代美術館で、たけしの絵画などの個展が開かれる。会期は当初の予定より3カ月延長され、9月12日まで作品が飾られる。
なぜ、こんなにもフランス人に“KITANO”が、もてはやされているのか。
「たけしが漫才ブームで日本中を沸かせた1980年代前半、実はフランスを笑いで包んだコメディアンのコリューシュがいた。彼はたけし同様、映画に出演。監督デビューも果たした矢先の86年6月、カワサキの1000ccバイクでトラックと衝突、帰らぬ人となったのです」(パリ在住ライター)
たけしも94年、バイク事故を起こしたが、奇跡的に生還した。たけしとコリューシュとの共通点が多いだけに、フランス人には両者が重なって、単なる外国のマルチスターとは思えないのだ。
日本では、久々にたけし流のバイオレンスが炸裂する新作映画「アウトレイジ」の公開が6月に控えている。もう一度、バラエティー番組では伝わらない“世界のキタノ”の才能を見直すいい機会かもしれない。
※夕刊フジZakZak2月18日16時56分更新分より引用。
確か「みんな~やってるか!」がカンヌでお披露目になった時、
フランスのマスコミが、「キタノはコメディアンをやったほうがいい!」と、
日本ではタレントメインの活動を知らないコメントがあったのを覚えている。
ちょうど「アキレスと亀」のフランス公開が決定した事で、何てタイムリーなんだって思ったね。
日本では’08年9月に公開され相変わらずの大惨敗だったが、北野監督にとっては、それも想定内。
だって、北野監督の真の目的は、日本映画を、映画への愛情をもって殺す。
最近の日本映画って、ジブリに代表されるアニメ作品と、テレビドラマの劇場版に毒され、
日本人監督によるオリジナル作品が、何の根拠もなく徹底的にこき下ろされているからね。
「アキレスと亀」って、海外35ヶ国での公開も視野に入れていることから、
最初から、日本人を相手にしない、日本人を突き放した映画として作られたんじゃないかなぁ。
逆に日本の全ての配給会社に見捨てられる結果になったものの、
それがかえって、アメリカのワーナー・ブラザーズと手を組んで「アウトレイジ」が作られるきっかけになった。
「キタノ」ブランドは、海外に「クロサワ」ブランド以来の衝撃を呼び起こした。
これで「アキレスと亀」のフランスでの評判が高かったら、日本凱旋公開は・・・実現しないか。
今の日本国の総人口の9割を占める”自称・日本人”って、
「キタノ」ブランドは便所の落書きレベルとしか思ってないから。
<CM>生キャラメル公式通販・花畑牧場 ホエー豚
<CM>
- アキレスと亀 [DVD]/ビートたけし,樋口可南子,柳 憂怜
- ¥3,990
- Amazon.co.jp