坂東英二主演のゆでたまご映画ではありません(笑)
土曜日、「BANDAGE」見に行ってきたぞ。
音楽プロデューサーとして、サザン、ミスチルの楽曲製作に参加した小林武史が、
「[es] Mr.Children in FILM」以来メガホンを取った映画。
「[es]」が、ミスチルの魅力に密着したプライベート・ドキュメンタリーだって事を考えたら、
今回は、KAT-TUNの赤西仁を主演に据え、初の劇映画というわけやね。
さらに、岩井俊二も、シナリオ執筆だけでなく、ある”秘密兵器”の導入を提案したんだお!
単刀直入に言うなら、90年代前半のバンドブームに踊る者、踊らされる者の群像を、
LANDSのフロントマンと、LANDSの魅力にひかれた平凡な少女の恋愛劇を軸に取り入れたんですが、
フロントマンの奔放さ、あれは赤西仁にしか出せない色やと思うね。
KAT-TUNと言うグループが、ジャニーズの”ゼロ世代”で、ナンバーワンになることを義務付けられ、
喝采の影で、己との葛藤の果てが、一時離脱という形で表面化し、そして戦線復帰し、
そこから脂がのって来たんだよね。
2時間の上映時間の中で、赤西仁本人と、スクリーンの中のLANDSのボーカルがダブって見えたわ。
特筆すべきだったのは、岩井俊二が小林監督に導入を進めたのが、
デジタル・ビデオカメラ「RED ONE」。
全編通して、35㎜フィルムの”ザラっと感”を感じたんですけど、まさかデジカメとは!
HD記録のため、撮ったらすぐにパソコンで編集し、
スタッフ、キャスト全員に公開することで一体感が生まれるんだよね。
デジカメ技術の向上は、プロ・アマの垣根を取っ払ってくれる。
作中を彩ったLANDSの楽曲もすぐれていた。
アルバムがオリコン1位を取ったのは当然やね。
映画から誕生したバンドが1位を取るのは、これまた岩井・小林コンビによる「スワロウテイル」での、
YEN TOWN BAND以来やわ。(プロデュースの小林氏と、ボーカルのCHARA以外、メンバーは不明!)
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