濃厚な93分は至福だと思え!
監督第1作「大日本人」は、フェイク・ドキュメンタリーの手法と、これまでの展開をぶち壊すラストで、
その監督第2作「しんぼる」を日曜日に行ってきました。
出口のない密室に拉致された、派手な図柄のパジャマの男の苦闘と、
大事な試合に向かう途中のルチャドール(プロレスラー)の苦闘が、
同じ時間軸で展開されてますが、
前作が松本人志なりの”ヒーロー”論を述べたのに対し、今回は・・・
スイッチが***。
展開が”天丼”。
なぜ**を**すと笑うのか?
と笑いに対する”なぞ”を解決し、拉致された男は次第に**と化す・・・
という展開。
これはどちらかと言うなら、全てビデオ作品「VISUALBUM」で実行した手法を
ふんだんに取り入れつつ、
「新世紀エヴァンゲリオン」(あるいは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」)にも通じることを
織り込んだ事が、93分という濃密な世界観を生んだのではないでしょうか。
見終わった時なんて、「え?93分間を感じなかった。」「何か2時間を超えているような気が・・・」と、
錯覚を感じましたから。
ライブではライブでの笑いを提供する。
テレビではテレビでの笑いを提供する。
ビデオではビデオでの笑いを提供する。
映画では映画での笑いを提供する。
徹底した貫徹主義と、笑いに対する真摯なスタンスが、
松本人志の笑いと言うべきではないだろうか。
この記事読んで、松本人志の笑いが理解できない人はね、
認めるべきやね。
君が、知的障害者より知能が低いってことを。
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