アニメ「夢パティ」カウントダウン企画③集英社とぴえろの関係
アニメ「夢パティ」放送直前カウントダウン企画。
アニメ「夢色パティシエール」を支える4人の”パティシエ&パティシエール”。
第3回は、布川(ぬのかわ)ゆうじが代表取締役を務めるアニメーション製作会社・ぴえろについて。
この場合、職人集団、パティシエ’sと呼ぶべきか?
1947年生まれ、山形県出身の布川氏は、某専門学校卒業後、アニメ業界の道を進むことに。
朋映プロ、虫プロダクション、タツノコプロを経て、
1977年にアニメーション演出家グループとして「ぴえろ」を立ち上げ、
1979年に鳥海永行、案納正美、押井守らと共にStudioぴえろを設立。
当初は同年、NHK教育で放送された「ニルスのふしぎな旅」の製作のために設立されたが、
’81年フジテレビ系で放送された「うる星やつら」で一気にブレイク。
この勢いで、’83年日本テレビ系で放送された「魔法の天使クリーミーマミ」から
”ぴえろ魔法シリーズ”が誕生し、「魔法の妖精ペルシャ」(’84)、「魔法のスター マジカルエミ」(’85)、
「魔法のアイドル パステルユーミ」(’86)、
それから12年後立って「魔法のステージ ファンシーララ」(’98・TVO発・テレ東系)が作られることに。
(「ファンシーララ」って「クリーミーマミ」の時に似たときめき感があったんだよね。)
そのStudioぴえろの歴史の中で、重大なことに気づいた。それは・・・
集英社のキャラクターコンテンツを使ったアニメを、多く手がけていたのだ!!!
きっかけになったのは’87年に日テレ系で放送された「きまぐれオレンジ☆ロード」。
週刊少年ジャンプに連載されたまつもと泉の青春ラブグラフィティを、
「うる星やつら」「クリーミーマミ」を手掛けた高田明美のキャラクターデザインで高い人気を博し、
後にOVA3巻、劇場版3作も作られる位大ヒットを記録した。
(ちなみに、ワタクシがOP曲の中で大好きなのは「鏡の中のアクトレス」)
この後、ぴえろが手がけた集英社作品の代表例を挙げてみると・・・
◆浦飯幽助の活躍と人間的成長を描いた「幽☆遊☆白書」(’92・CX系)。
10月にブルーレイ版BOXが発売されたり、Gyao!で配信がスタートしたり、人気衰えず。
◆ガモウひろしがほぼ強引にTVアニメ化にこぎつけた「とっても!ラッキーマン」(’94・テレ東系)。
はんにゃ・金田も思い入りが強い位、大好きな作品であるし、八代亜紀の主題歌も話題に。
◆「GALS!」(藤井みほな)のTVアニメ版「超(すーぱー)GALS!寿蘭」(’01・テレ東系)
新聞のTV欄対策でこのタイトルに。
◆今や世界の共通語「NARUTO-ナルト-」(’02・テレ東系)※現在は「~疾風伝」を放送中。
ソニー系のソフト企業(ソニーミュージック、アニプレックス)が携わっていることも、快進撃を支えた。
ほかにも・・・
「燃える!お兄さん」(’88・日テレ系)
「NINKU-忍空-」(’95・CX系)
「みどりのマキバオー」(’96・CX系)
「新・男樹」(’98・OVA)※本宮ひろ志が、今は亡き「MANGAオールマン」で連載されていた作品。
「ヒカルの碁」(’01年・テレ東系)
「I’’s」(’02&’05・OVA)
「BLEACH」(’04年・テレ東系)
間接的に携わった作品で言えば・・・
◆「魔法の妖精ペルシャ」(’84・日テレ系)
週刊マーガレット(現:マーガレット)で連載されていた、
青沼貴子原作の「ペルシャがすき!」が原作だが、オリジナルを完全に破壊。(泣)
◆「魔法のステージ ファンシーララ」(’98・TVO発・テレ東系)
アニメと同時期に、りぼんで漫画版が連載。作画担当は春日るりか。
アニメ版とは違った救いのある結末だったものの、春日るりかの色が強すぎた。
(このため、ぴえろが漫画版でクレジットとコピーライトを外した?)
◆「BLUE DRAGON」「BLUE DRAGON 天界の七竜」(’07・テレ東系)
X-BOX360用ゲームが原作。同時期にVジャンプで漫画版が連載。
そして
「夢色パティシエール」(’09年・ytv発・日テレ系)
「テガミバチ」(’09年・テレ東系)
につながっていくんだよね。
◆
余談だが、ワタクシが「Studioぴえろ」の名を目にしたのは、「うる星やつら」でしょうかね。
押井守のチーフディレクターデビュー作であり、
原作の持つ個性的なキャラクターをアニメで見事に生かした高田明美の手腕が冴えていた!
彼らの登場が無かったら、高橋留美子の未来は今とは大きく変わっていただろう。
そーいえば「まいっちんぐマチコ先生」もぴえろブランドだったんだよね・・・
いや~ん、まいっちんぐ♪