ありがとう仲間ヤンクミ!
日曜日、「ごくせんTHE MOVIE」を見に行く。
TVシリーズ全3シリーズの集大成として作られた”最後の劇場版“。
仲間由紀恵が、「TRICK」の貧乳(失礼!)奇術師・山田奈緒子と並ぶキャラ、
ヤンクミこと山口久美子の、最後の雄姿を見届けました。
両親が事故死し、母方の祖父で暴力団・大江戸一家の組長、黒田龍一郎に育てられた山口久美子。
後継ぎになることを拒み、自ら進んで教職の道を選んだものの、
赴任先では神のいたずらなのか、不良の巣窟を受け持つことに。
過去3シリーズとも。(※)
だが、ヤクザに囲まれて育ったがゆえに、不良生徒なんて平気。
※原作では完結まで白金学院を舞台に進行していたが、TVシリーズの人気に押され、
チーフ脚本の江頭美智留のアレンジで2回の”転任”を実現させた。
赤胴学院高等部、ヤンクミが受け持つ3-D。
新年度を迎え、ヤンクミの天敵・猿渡が校長に昇格し、
新たな生徒とガチで挑んでも、やっぱり問題が・・・。
現生徒のリーダー格・高杉怜太は、カツアゲの邪魔をされた暴走族どもの報復に遭遇し、
前年度の3-Dの教え子の一人、風間廉が覚せい剤の取引に関わった疑いで警察から追われ、
緒形大和をはじめとする前年度3-Dの卒業生総出で捜索するが・・・
ヤンクミと教え子の関係は、忠臣蔵で言う所の、大石内蔵助と浪士四十七士の関係に似ている。
吉良上野介からの度重なる挑発にキレた赤穂藩主・浅野内匠頭の無念を晴らすため、
吉良邸討ち入りを決意し、仇討を実現させた。
作品中でも、歯向かわれても大事な教え子を救うためにヤンクミが奮闘し、
教え子は自分の行動が間違いだと気づき、真理に目覚める。
ここから強固の信頼関係を築き上げている。
TVシリーズのファンにとっては、赤胴学院編の現役・OBの教え子だけでなく、
第1シリーズの白銀学院編、第2シリーズの黒銀学院編に登場した
伝説の卒業生達が出演するというサプライズが。
教育実習生としてヤンクミに師事することになった第2シリーズのリーダー格・小田切竜を演じた
亀梨和也をはじめ、
第2シリーズの”同僚”の小出恵介、小池徹平、速水もこみちはストーリーの流れを補完したが、
第1シリーズの小栗旬、成宮寛貴、石垣佑磨は、いかにも”友情出演”レベルで、
最も絡んだのは、熊井役の脇知弘くらいだろうかねぇ。
松本潤も出してほしかったが、撮影時、ドラマ「スマイル」の方に行ってて、
いかにも沢田慎ではなく、早川ビトだったということを懸念したんじゃないんでしょうかねぇ。
ほかに、エキストラレベルだった面々もちょこっと出演しているけど、
その中に、渋谷系チャラ男キャラのお笑い芸人、慶(第2S出演当時:金田慶哲)がいたとはね・・・
ヤンクミと、猿渡校長との一触即発のやり取りは、
仲間由紀恵と生瀬勝久が、「TRICK」でもそれぞれ、貧乳(失礼!)奇術師と、ヅラ刑事役で
共演しているせいか、夫婦漫才を見ているようでしたね。
この2人で「夫婦善哉」をリメイクしてもらいたいねぇ!
日本テレビの選択は正しかったと思うね。
人気TVドラマの映画版にしばらく手をつけなかったが、
映画用のオリジナル作品が当たり続け、スタジオジブリ作品の宣伝手法を学んだことから、
恵まれている今だからこそ挑戦だ!に踏み切ったことが。
メガホンを取った日テレの社員ディレクター・佐藤東弥監督。
「植村直己物語」「敦煌」をはじめスケールの大きい作品を手がけた佐藤純弥監督の
DNAを引き継いだことを感じさせない今時の作品に納得。
ヤンクミは永遠に不滅です。
ありがとう!仲間ヤンクミ!