「NANA」の長期休載について・・・
矢沢あいが数か月の加療、安静を要する急病のため、
現在Cookieで連載中の「NANA」を8月号より休載するそうだ。
連載再開時期が未定ってことは、
「NANA」で維持していたCookieが、創刊10年目で休刊の危機に瀕しているといっても過言ではない。
これと同じケースが、過去、起こっているのだ。
同じ集英社から刊行していた月刊少年ジャンプだ。
’90年代あたりから、お色気路線からメディアミックス路線、玩具とのタイアップ路線に転換したものの、
看板作品である「冒険王ビィト」の作者(作画担当)稲田浩司の急病による長期休載が尾を引き、
連載再開時期のメドが立たぬまま、本誌の部数が低迷してしまい、’07年6月発行の7月号をもって休刊。
※半年後「ジャンプスクエア」として再開発創刊。
これまでCookieが維持できたのは、「NANA」があったお陰だし、
「NANA」が掲載された号と、掲載されない号で、売り上げに差が大きく出ていたのは明白。
これが後者の状態が続くと、部数が大きく落ち込むことは否定できない。
さらに、「きせかえユカちゃん」最終回事件や、
りぼんのお姉さん的雑誌と銘打っているにもかかわらず、方向性が完全にブレまくっていることが、
売り上げにブレーキがかかっているといっても過言ではない。
ワタクシの提言としては、真の「りぼんのお姉さん雑誌」として位置づけるために、
「少女」はやがて「大人」になる
をコンセプトに、「ヤングりぼん」として再開発をして見てはどうだろうか。
その成功例として、「ヤングエース」(角川書店/角川GP)と「ChuChu」(小学館)
前者は角川書店から1年で大コケ休刊した青年漫画誌「コミックチャージ」を受け継ぎつつ、
「少年エース」のコンセプトを融合させ創刊した「ヤングエース」。
タイアップ作品やヤングノベルからの作品ばかり揃えた「少年エース」創刊から15年、
「新世紀エヴァンゲリオン」(GAINAX・カラー/貞本義行)をリアルタイムで読み続けた読者も
アラサー、もしくは、リアル三十路に突入し、少年誌読むのはちょっと・・・って抵抗感が生まれたことに、
一種のレスポンスとして「ヤングエース」を生んだんだよね。
後者は「ちゃお」の低年齢化と「Sho-Comi」の性的路線の激化に対するカラーに
抵抗感とギャップを感じた読者に向け創刊された。
よく考えてみろ。
「ときめきトゥナイト」もまさか、蘭世と俊の間に子供ができた展開にまで進んだことに
疑問を感じなかったか?
「ハンサムな彼女」の萩原未央や、「こどものおもちゃ」の倉田紗南の、あの後が読みたいか?
ファンタジー色の強すぎる種村有菜に抵抗感とギャップを感じてないか?
将来のメディアミックス化に頼らない、しっかりとしたストーリー展開の漫画が読みたいか?
「少女」はやがて「大人」になる
ヤングユー亡き後、集英社の女性漫画誌部門と少女漫画誌部門はカオスの状況に陥った。
Cookieを再開発、ヤングりぼんとして新創刊させれば、方向性を見つめ直せることに貢献するだろう。
ワタクシが再三掲げているりぼんジャンプ構想も、
りぼんとジャンプグループがタッグを組んだ”オトコの少女漫画誌”として、
並行で展開してくれれば、面白いと、未だに諦めていない。
一部の知能の低い人間がぶちまけている
りぼんとマーガレットを合併して「ガールズジャンプ」にする発想は、
売れているコンテンツだけ寄せ集めただけ、弾かれた漫画家をホームレスにさせるため、
逆に市場縮小、退化させる。
お前の脳みそ、ウジ虫湧いてないか?