イングランドが舞台やったら興味引くわな。 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

イングランドが舞台やったら興味引くわな。

この後、梅田から難波に移動して、「スラムドッグ$ミリオネア」を見る。

え、梅田でも上映されているから、梅田で見ろって?

「ミルク」はBOSE製デジタル音響を久々に楽しみたいし、

「スラムドック」は、丁度上映しているシネコンが開場2周年記念として、

この日に限り(ほぼ全作品)1000円均一で見れるから。


まず頭に入れてほしいのは、映画の柱になっている「クイズ$ミリオネア」について。

原題は「フー・ウォント・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」。

1998年、イギリスの製作プロダクション、セラドール社の製作により

イギリス最大の民放テレビ局ITVで放送が開始され、

以降セラドール社を通じて、世界各国のテレビ局に番組ライセンス販売で成果を挙げている。

(番組システムは、広辞苑並みのページ数のマニュアルに基づいて製作されている)

日本では、みのもんたの司会で2000年よりフジテレビ系で放送。

毎週木曜のレギュラー放送から、現在は期首特番として不定期放送。

まず、10人の参加者が早押し並べ替えクイズに挑み、

一番早く正解した方が、億万長者への道の挑戦権を得、最高15問の一般問題に挑む。

途中でリタイヤしても構わないし、(その時点での賞金が獲得できる)

万が一、誤答しても、5問目及び10問目を正解していれば、その時点の賞金は保障される。

(日本版では10万円、100万円)

司会者と回答者の1対1の心理戦も、番組の醍醐味。


舞台はインド。

スラム育ちの無学の青年はなぜ「フー・ウォント・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」で全問正解し、

2000万ルピーの大金を手にしたのか?

それは、偶然にも、出された問題が全部、

ひとりの青年の壮絶な半生に関わっているものばかりだった。

青年の不正に疑いを持っている警察の拷問により、明らかになる青年の壮絶な半生。


格差が激しいインドの現状を、「フー・ウォント・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」での

回答者と司会者の心理戦を通じて表現されており、


治安と衛生が悪いスラム街育ちのストリート・チルドレン

ヒンズー対イスラムの宗教対立

人身売買が生業のマフィアの存在

スラム街跡の再開発地域における経済の急成長


をあぶりだすように描いている。

「トレイン・スポッティング」のスピード感と「28日後・・・」の緊迫感に、

ボリウッド映画のテイストを織り込んだダニー・ボイル監督の手腕勝ち。

米アカデミー賞(R)主催団体であるアメリカの映画アカデミーが納得するのは当然。

もしこれがイングランドを舞台にしたら興味は半減しちゃうね。



ワタクシ、正直申しますと、「クイズ$ミリオネア」を題材にした映画が来ると予感がしてたんだよね。


自分のアイデアとしては、主演がトム・クルーズとトム・ハンクス。

トム・クルーズ演じる子供思いの一流大学卒の証券マンが、思わぬリストラ策でクビになり、

さらには妻と離婚調停中で、子供の親権争いの真っ只中。

出来るだけ子供と一緒にいたい。

そのために、「クイズ$ミリオネア」に出場し、トム・ハンクス演じる司会者とサシの対決へ・・・

トム・ハンクスは元々コメディアンとして「サタデーナイト・ライブ」のレギュラーを務めており、

「クイズ$ミリオネア」の司会務めたら、みのもんた以上じゃないかなって思うんだよね。

人生の再出発を賭けた戦いと、

お金以上の幸せについて考えさせられるんじゃないかなって思うんだよね。


想像とは違ったけど、ダニー・ボイルが先に映画化してくれたことで正直ホッとしている。