4月号(6)
◆次号は電撃的
「MOMO」の表紙&巻頭カラー、3大新連載や「夢色パティシエール」の大増カラー40p、
新装版発売記念「COJI-COJI」と「ちびまる子ちゃん」のコラボ読みきり、
「あかり&まり子」の連載化・・・
それらを、蹂躙(じゅうりん/踏みにじる)する事態が。
なんと、
上田倫子が
りぼんに、2号連続で電撃参戦!!!
え?
「リョウ」の上田倫子がだよ!?
「月のしっぽ」の上田倫子がだよ!?
現在マーガレットで連載中の「裸足でバラを踏め」の上田倫子がだよ!!?
ほかに「キッスは瞳にして」「新・学園天国」「プリズムが恋人」(これ知っている人間って30代前半)を
代表作に持つ上田倫子がだよ!!!?
って、しつこいよ!!!!
上田倫子を担ぎ出したということは、
りぼん編集部が、連載を始める際での”将来のテレビアニメ化前提”方針に
反旗をひるがえす他の保有戦力を”戦力外”と見下し、
どこにでもいるような
大物のフリーの漫画家を捕れ!
と大号令を下したに違いない。
なぜなら、種村有菜と春田ななは、金のために動いているとしか思えない。
前者は「満月をさがして」の大コケに対する反省の色がないし、
後者はどの作品もテレビアニメ化の水準より、かけ離れている。
こんな漫画家を支持する人間ってね、頭の中にウジ虫が湧いているよ!
先月号についてのこの記事で語った通り、 漫画家のネームバリューに依存、
”将来のテレビアニメ化前提”と他の漫画家を恫喝、目先の利益に走る方針は
集英社全体のソフト開発能力の低下を意味していることを。
ワタクシが「週刊少年ジャンプと種村有菜に頼らないと何もできない醜A社」と
こき下ろすのは当然だし、
実力そっちのけで、金のために動いている漫画家を支持する人間が
モンスター化していることを考えたら、やり玉に挙げられている漫画家に
「アホどもを突き放せ!目線を合わせたら向こうの思うツボだ!!」と叱責するのは当然。
編集部のみなさ~ん、
りぼんは来年、創刊55周年を迎えるようだが、
創刊55周年のイベント、
憂国雑誌と化した
りぼん本誌の休刊で
本決まりですかぁ?
刷っても売れず、返本の山という悪循環の繰り返しを続けているくらいなら、
集英社の取締役衆は、痛みを伴う決断を下すべきだと思うべきだよね。
ちゃおに同一カテゴリーの漫画雑誌の首位の座を奪われた頃からでしょうか、
週刊少年ジャンプの売り上げが、
赤字雑誌の損失補てんに回され続けていることを考えたら。
こういったネガティブな事を、ポジティブに変換させるのなら、
(リーマン・ブラザースホールディングスの経営破たんを発端とする)金融危機だけでなく、
出版不況がもっと悪化すれればいいのに。
正直。
経営的に体力のない弱小出版社が更に淘汰され、
「少年○○」「少女○○」「ヤング○○」とつけても漫画雑誌が売れないこのご時世だからこそ、
人は娯楽に飢えている。心のよりどころを求めたがっている。
きちんとしたいいコンテンツ、きちんとしたいい漫画を求めたがっている。
不況の時だからこそ、良い作品に巡り合える機会が出来るんだよね。
事実、バブル景気崩壊後の’92年には
「赤ずきんチャチャ」(彩花みん)「ママレード・ボーイ」(吉住渉)がブレイクしているし、
なかよしで「美少女戦士セーラームーン」(武内直子)の連載が始まったしね。
ほかに’92年に起こった出来事は・・・
◆元熊本県知事だった細川護煕が日本新党を結党し、自民中心政権の転覆への足掛かりを作った。
◆ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争開戦。後にユーゴスラビア解体へ。
◆金丸信が佐川急便からの裏金受領発覚で、自民党副総裁辞任。
◆13年2ヶ月に渡る就職氷河期が始まる。
こういった不安的要素があるときには、娯楽コンテンツでいい作品が生まれているからね。
さらに作り手から見たら、高卒・大卒の新人なんて、執筆活動と並行して行っている就職活動が
(内定取り消しなどで)上手くいかず、逆に執筆活動に集中出来るからね。