2月号(0) | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

2月号(0)

新年一発目。


2007年の時は 黒崎みのり、雪丸もえの成長を、

2008年の時は いしかわえみ、優木なちの躍進を予見させた、

「この年、絶対注目してほしい漫画家」、今年もやります。


【村田真優】

’05年10月号の漫画スクールで準りぼん賞を獲得し、

受賞作「君の瞳に」がオリジナル同年12月号でデビューを飾った彼女。

デビューしたての頃は、あいざわ遥を思わせるくらい(いい意味で)そりゃ反則だろ!って思ったけど、

「ドクロ×ハート」で確固たる地位を築きあげるなど、着実にステップアップを重ね、

’08年スペシャル冬休み号での「妄想シンデレラ」では初のカラー扉であるにもかかわらず、

動じない、怖気ない作風で読者を魅了。

りぼん離れした、具体的かつ早い話で”セクシー”な画風で中高生・社会人のファンが多いのも特色。

少子化で、りぼんのメインターゲットである小学生高学年の新規読者開拓が

困難になっている状況を考えたら、村田真優は切り込み隊長に抜擢してもおかしくない。

今年こそは連載に起用してもいいのでは!?

【岡野小夏】

椎名あゆみ、高須賀由枝、武内こずえ、樫の木ちゃんを輩出した愛媛県の俊英。

第59回りぼん新人漫画賞で準入選。

’07年春のびっくり大増刊号掲載「デコデコ・キッス」でデビューを飾った彼女。

で、第2作「12歳革命」が掲載されたのが’08年スペシャル秋号。

やけにインターバル長かねぇ?って思われるかもしれないけど、

普段は樫の木ちゃんを中心に、愛媛在住の漫画家のアシとして働いており、

その成長の証が「12歳革命」に表れているのでは。

いよいよフルスロットルに入るべきだと思うね。
【香純裕子】

’08年3月号の漫画スクールで準りぼん賞を獲得。

同年スペシャル春号掲載の「ダサ▼カワ」で絶大な反響を呼んだ彼女。
デビュー第2作「舞妓Peach!」でも、入り込める画風で十分戦える余地あり。

村田真優同様、中高生&社会人狙いの”セクシー”路線で売り込むのはどうか?!
【牧野あおい】

’08年2月号漫画スクール準りぼん賞受賞、スペシャル春号掲載「青のツバサ」で

デビューを飾った時はノーマークだったんですが、
彼女の評価を一気に上げたのが、’08年10月~12月に放送された

TBS系金曜ドラマ「流星の絆」の第1話の劇中ドラマで、彼女(の漫画)が大抜擢!

同時期のドラマでは「風のガーデン」(CX系)と並び高評価だったことで、

「(脚本の)クドカン(宮藤官九郎)のドラマに起用された少女漫画家」と聞けば

ピーンと来るのではないでしょうか。
ワタクシがさらなるブレイクを注文するなら、原作つきでやるというのはどうでしょうか。

クドカンと「流星の絆」のプロデューサーである磯山晶(TBSテレビ)から大抜擢されたんだからさぁ、

多忙を極めるクドカンに(無理を承知で)御力を委ねるのはどうだろうか。

クドカンは過去、哀川翔映画&Vシネ主演100本記念作品「ゼブラーマン」の公開に合わせて、

ビッグコミックスピリッツで「ゼブラーマン」が漫画化された。

これは映画の公開に合わせ、漫画なりに展開が施されたが、オリジナルはまだ手掛けていない。

「牧野あおい × 宮藤官九郎 この化学反応、予測不能」

のアオリ文なら、誰もが飛びつくだろうか。

【吉村緑】

「あかりとまり子のどうでもいい話」で毒のある笑いを振りまくっている彼女。

この笑いはメチャ毒気ありありだそうで。



で、ここまで挙げてまいりましたが、

くすぶっている人間が多く、スペシャル大増刊号だけじゃ間に合わないというのが現状。

そこでワタクシはこの提案を出します。

【提案①・りぼんわくわくステーションでWebマンガ掲載】

集英社でも、ウルトラジャンプの無料Webマガジン「ウルトラジャンプエッグ」で

ここでしか読めないマンガを掲載。(井上敏樹+まりお金田、介錯、桂遊生丸が参加!)

ジャンプスクエアHPでは月刊少年ジャンプ時代から移ってきた「魔砲使い黒姫」をWebで連載したり、

ジャンプスクエア誌上での競争から漏れた「清く正しく美しく」をフラッシュアニメ化したりと、

インターネット限定配信の漫画が充実している。

りぼんわくわくステーションでもWeb掲載で機会を与えるべきだと思う。

Web連載は更新から1ヶ月間購読無料にし、期限が過ぎたら、

携帯漫画配信サイト「集英社マンガカプセル」で有料購読という体裁をとる。

年に1回、ルーキー作家を集めて競う、愛読者賞もやれば、新戦力の把握もできる。

【提案②・新人漫画賞&漫画スクールの中止、金のティアラ大賞脱退、原稿持ち込みの原則禁止】

ここ近年、こんなレベルでもデビューできるということに絶望感を感じている。

雑誌には新戦力の加入が絶対的なんだけど、今のりぼんではどうもねぇ・・・って感じだし、

ただでさえ宝の持ち腐れが多いので、保有戦力の活用のため、

新人漫画賞だけでなく、漫画スクールを一時募集中止にし、

唯一審査員に選ばれている種村有菜の意見が、りぼん代表の民意同様に扱われ、

りぼんOBの一条ゆかり、矢沢あいが彼女に対し反論を述べる気がない、

金のティアラ大賞から脱退する。

そして、編集部への原稿の持ち込みを一切禁止にする。

編集部員は数十人の保有戦力を担当し、相手にしなきゃいけないし、

次号の編成や単行本の打ち合わせもしなきゃいけない。

いわば、編集部員は、日々の仕事に忙殺しているため、

書き手が全力で書き上げた作品をきちんと評価する余力がないのです。

急成長の新興出版社である幻冬舎は、このポリシーで営業成績を挙げております。

無名の新人を闇雲に扱うより、読者の視点で一体何が読みたいのかリサーチし、

編集部員が書籍化を熱望してほしい文化人にオファーを出し、一冊の本を出す。

当たれば莫大な印税が転がり込んでくる。

1月に発売する清原和博の自伝も幻冬舎からのラブコールに応え争奪戦を制したからね。


レベルの高い漫画雑誌実現のためには、

ダイヤの原石に出会う機会を減らすというリスクは覚悟の上、

他の雑誌で同じように燻っている人材を掘り起こし、活躍の機会を与える。

どこにでもいるようなフリーの漫画家を雇うより、

りぼんに来て、雑誌のカラーになじんでくれるフリーの漫画家を雇うのも手。


2009年は、既成概念にとらわれない戦略を立てて、

既存の少女漫画では飽き足らないファンや、少女漫画とは無縁の人たちをも取り込んだ

キャンペーンを敢行した方がいいのでは。












人生の中で、あなたはどんな「りぼん」に会いましたか。


太刀掛秀子、陸奥A子、田淵由美子の乙女ちっく三銃士時代

「ときめきトゥナイト」「有閑倶楽部」を核に、粒ぞろいの主力をそろえた80年代

メディアミックス展開を繰り広げた90年代の黄金期

そして、今へ・・・


この作品に発表された作品の数々はまさに「栄光」の歴史。

その「栄光」の歴史を背負っていくことと同時に、常に先駆者としての答えを求められる。

そして、勝ち得る結果がまた新たな「栄光」へと積み重なっていく。


「りぼん」は先人たちが切り開いた「栄光」という名の道を今、歩んでいる。

「りぼん」がさらに輝きを増すのは、あなたと共に限界を超え、頂点を極めた瞬間に訪れる。


Be Together


共に歩もう。

あなたと、あなたの心の中にある「りぼん」と。