ニューウェーブの怪人二十面相モノ
日曜日、「K-20 怪人二十面相・伝」を見に行ってきたぞ。
この世界の設定は、第2次世界大戦の危機が回避された帝都・東京。
富裕層と貧困層を区別し、職業の変更も恋愛の自由も許されなかった。
この帝都・東京の中に、富裕層だけを狙い、美術品や骨とう品を盗み出す
怪盗二十面相が世間を騒がせていた。
この映画は、江戸川乱歩が描いている
怪盗二十面相と、彼に立ち向かう私立探偵明智小五郎の戦いがイメージされるんだけど、
彼らではなく、この戦いに巻き込まれたサーカスの曲芸師・遠藤平吉メインで描かれ、
「レッド・クリフ」2部作との並行による過密スケジュールをこなした金城武がかっちょええんだよね。
(平吉の良き理解者・源治を演じた國村準もイイ味出してる!)
「ALWAYS 三丁目の夕日」の白組によるデジタルVFXに、
イングランドで映画を学び、「アンフェア」「エコエコアザラク」を撮った佐藤嗣麻子の手腕が融合され
異色のアンチヒーローものを誕生させたといっても過言ではない。
衝撃的だったのはラストの怪盗二十面相と平吉との対決ですが、見事意表を突いてくれました!
このラストの衝撃は「ユージュアル・サスペクツ」以来でしょうか。
◆
この作品で明智小五郎を演じた仲村トオル。
ほんの20年前「ビーバップ・ハイスクール」で不良を演じた彼が、
「あぶない刑事」シリーズでの刑事から始まり、
政治家、医師、私立探偵と責任感ある役をやるとは想像がつかなかったんだろうね。