りぼんスペシャル冬休み大増刊号(4)
続き!
◆「サヨナラ天使」(牧野あおい)
諸君は覚えているだろうか。
TBS系’08年10月期の金10枠ドラマ「流星の絆」。
東野圭吾が昨年「週刊現代」(講談社)で連載・発表した小説を、
宮藤官九郎が「池袋ウェストゲートパーク」以来となる
原作つきの連ドラ脚本(意外にも2作目!)に挑んだドラマ。
ドラマ中ドラマを入れるなど、原作の持つ堅苦しい兄弟の復讐劇を
クドカン色に染まった展開で、高い評判を得ているのだ。
その第1話で、有明兄弟が最初の詐欺のターゲットになった、
杉浦太陽演じるナンバー2ホスト・一矢が少女マンガマニアだったことから、
一矢が愛読していた「天然少女栞」。
その作者名が・・・
牧野あおい
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
その中身のマンガも・・・
牧野あおい
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
おまけに、オープニングのスタッフロールの中に・・・
劇中漫画
牧野あおい(りぼん)
キタキタ・・・
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
普通やったらさぁ、AD時代、2足のワラジで「プロデューサーになりたい」という漫画を
雑誌で連載したことがある磯山晶が描けばいいのだが、
磯山晶の作風が作風だけに、こんな少女マンガ独特のキラキラな絵なんて無理と感じたから、
少女マンガ雑誌の編集部をシラミつぶしで問い合わせをしたところ、牧野あおいに白羽の矢が。
さすが磯山晶、目の付け所が違うね。
あ、東野圭吾といえば、小説すばる(集英社発行)で新作「マスカレード・ホテル」を
12月号より連載しているそうだ。
「流星の絆」と「容疑者xの献身」で東野圭吾にハマった人は必読ですぞ。
閑話休題。
今回の話の舞台は、裏サイト、スクールカースト、目に見えぬ嫉妬、やまない悪意・・・
今の校内におけるパワーハラスメントを題材にしており、
音楽教師の鳥木を入れたことで、世界の変え方を表現している。
(しかしさぁ、ピタゴラ装置作っている暇あるか?)
ドラマ登場と、盗作疑惑に対する憤慨で、
牧野あおいは自分のペンで世界を革命しようとしている。
これが(0)での「お前らはチェ・ゲバラだ!」の真意。
◆「ひろにゃん 最高のプレゼント」(春華あげは)
りぼんで定着してきたひろにゃん。
ショートならショートなりの仕事をキチンとこなした一編でしたね。
◆「メタリック◆カラーズ -1年B組ヘビメタ組-」(倉橋えりか)
ほとんどの人間が「まだ生きていたのかよ・・・もう懲りろよ!」とツッコミが入る
倉橋えりかの新シリーズ連載。
この号の「マンガのマ」の中で
「マンガ家志望は転んでもタダで起きちゃダメだ」というセリフ通り
(良い意味で)宇宙一性格の悪いの女や。
こんな彼女も画業20年を迎えた。
※ちなみにデビューはりぼんオリジナル’88年秋の号掲載の「きっとこんな雪に」。
これまた、お得意の学園青春ドラマで20年選手をアピール。
戸川梨寿(りず)(16歳)
東吉澤高等学校1年B組
明るい栗色の髪
身長は160㎝
目の色はグレー(カラーコンタクト)
派手な服装が超▼好きだから
外見だけ派手
・・・だからって――――
「ヘビメタ」とか 呼ばないで。
早い話校則違反の常連。
同級生でいつもツルんでるチャラ男・小野寺勇実の存在が好きなんだけど、
それが彼女にとっては足かせなんだよね。
勇実から合コンの誘いが来たんだけど、脱「ヘビメタ」!と意気込んで、
親友の杏奈曰く、ピンクとお花のメルヘンブランドの「ホワイトプリンセス」の服を購入。
あまりにも浮きすぎなので、黒髪ヅラ&お人形さんのようなクリクリお目々メイクを施して。
まるで別人じゃん!
一度街に出てコンビニに行きましたが、そこでイケメンの店員を発見!
高槻天(そら)と顔見知りになったことから、梨寿はハッピー♪ですが・・・
その天が1年B組に編入。
しかも天は勇実のいとこだと知り一気にフリーフォール。
そこで梨寿は思い切って、あの夜の時の「ホワイトプリンセス」モードで行動をとりましたが、
黒髪のヅラから金髪が・・・
ワロタ。
最高じゃん。
倉橋えりか、20年目の自覚。
しかと見たって感じやね。
倉橋えりかは’72年生まれ。
同年代で、森島寛晃(最終所属先・C大阪)、名波浩(同・磐田)、岡野雅行(同・浦和)がいますが、
森島、名波はケガがもとで引退を表明したが、
浦和を戦力外になった岡野はこの2人と違い、ケガらしいケガをしていないため、
現役続行を希望している。
倉橋えりかは野人の闘魂を見習ってもらいたい。
続く!