りぼんスペシャル秋の大増刊号(1)
本題!
◆「八木下が言うには」(持田あき)
まさに正論正調の読切だった。
持田あきがもはや希少価値となっている正統派だってことを再確認できた。
現在連載されている「君は坂道の途中で」の状況を考えたら、
方向性を見つめなおした甲斐があったのでは。
校内学力で1位の唐沢結真はある男子から嫉妬の念を受けている。
八木下那由太
校内学力2位である。
疑問に思ったのは、なぜ「那由太」?
どんな意味あるの?
結真は町内の図書館で自習中に地震に遭遇し、彼女が逃げ遅れて部屋に閉じ込められた。
ここまでなら普通ですが、運悪く・・・
八木下に遭遇。
結真から見たら、完全な視姦(しかん)プレイ。
八木下にアナル見られたも同然。
その脱出の一部始終が秀逸だったんですよ!!!
これがいい読後感を呼び込んだ。
持田あきに言いたいのは、
”乙女ちっく三銃士”の1人である田淵由美子の作品を読め!
構成力を高めるなら、田淵由美子を意識した方がいいかも。
◆「アニマル横町」(前川涼)
正直くだらね~って!
特撮ヒーローものをパロディ化したなんてねぇ。
◆「青の彼方へ」(雪丸もえ)
「流星アストロマンス」の評判がパッとしなかった雪丸もえが久々に送り込む新作読切。
ロックに生きる少女・山田怜の友情・青春・現実をガチで描いた。
起承転結の転の所、怜とバンドを組んでいた和葉が突発性難聴で音楽を捨てるという
挫折でガツンと叩き落し、そして一気に高揚させる。
やっぱ錆びてないわ!
漫画スクール最高賞受賞者の名に恥じぬ展開は錆びてない!
この後に漫画スクール最高賞を受賞したあいな紗月の登場がご無沙汰過ぎになっている以上、
雪丸もえの重責は大きい。
何か行動起こさなきゃ、漫画スクール最高賞受賞者の名が汚れるぜ。
金のティアラ大賞受賞者にりぼんを乗っ取られてなぁ、お前お払い箱行きだぜ。
宝の持ち腐れになっていいのか?
◆「まじイケてる▼狼ハチロー」(優木なち)
キスシーンの魔術師、初カラー扉で大発奮・・・といいたい所だが、盛り上がりが引き気味。
かなりアガってた。というよりアガりすぎ。
ハチローのキャラクター、ラブコールよりクレームの方が多いくらいキャラ濃すぎ。
でも140p1コマ目の描写が秀逸だった。
太線でこれだけ表現できた事に秀逸。
◆「チョコミミ」(園田小波)
アンドリューの誕生日。
何だか疎外感を感じっぱなしやったわ。
◆「べらぼーにブラボー」(園田小波)
描写が「チョコミミ」とギャップありすぎやん。
続く!