真知寿は北野武そのものだ! | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

真知寿は北野武そのものだ!

日曜日、ワタクシは阪急京都線決戦メインの京都プチ遠征を敢行・・・なのに、
大阪市内某所から京阪特急に乗って四条に向かったが、
ゲリラ豪雨が容赦無用に京都を襲撃。
(ToT)
こんなんありかよ。
現在、河原町にある映画館は松竹系のMOVIX京都が独占しているが、


で、こんな豪雨を忘れようと、ワタクシはMOVIX京都に行かず、
地下鉄を乗り継いで、河原町からちょっと離れた二条にある
TOHOシネマズ二条まで足を伸ばしました。


河原町からほぼ撤退し、二条の地に立ったこのシネコンは
和で装っておりました。





で、ここで見た映画は北野武監督第14作目の「アキレスと亀」。
親の期待から絵描きを志すことになった真知寿が、現実に翻弄され、
迷走してしまう芸術残酷映画。
この映画でも、北野監督のこだわりを随所に見せてくれました。
これだけ強烈なインパクトを出してくれたことに、
常人では出せない色を出してくれました。

少年期、青年期、中年期で色彩に違いを出し、
随所に盛り込まれた北野監督直筆の絵画。
ただでさえタレント業も多忙を極めているにもかかわらず、
合間を縫って、これだけ書き上げたことに脱帽。

さらにこの映画の真知寿は、北野武監督自身そのもの。

「その男、狂暴につき」で監督業を引き受けたことから映画監督に快感を感じ、
「HANA-BI」で高い評価に乗じるものの、不発の連続。
チャンバラ・エンターテイメントに仕立てあげた「座頭市」が
20億超えを実現させたせいで、プライベート・フィルムまがいの作品が
続くこととなり、今回の映画に。

まさに北野武監督のこれまでを全てつぎ込んだと言っても
過言ではない。

特に中年期のパートは頷く点が多かった。。
自我を崩壊させ、もっと早くマトモな職についていたら
家庭崩壊はなかったと。

早い話、ストーリー展開だけではなく、色彩も味わって!
青年期の真知寿を演じた柳憂怜が素朴だけど、
存在感の高い演技を見せたことには、進化した証。

ま、見る見ないは勝手何ですがね。
理解できない人間は、宮崎駿のアニメ映画でしかマスをかけないサル。
そんなに日本映画見るのが嫌なら、アメリカに移住して、
憂国化したハリウッドのB級映画を死ぬまで見たら?
所詮、キタノの映画を侮蔑する日本人全員、
日本人の誇りなんてひとかけらもない。
ワタクシが君たちのことを自称・日本人とこきおろすのは当然だよ。
同じ日本人かと思ったら、がっかりやね。
がっかりがっかり。