ネタバレ注意!「ごくせん(第3シリーズ)」第10話
いよいよクライマックスまであと2回となりました「ごくせん」第3シリーズ。
ヤンクミが24時間テレビに参戦が決定し、
第1シリーズの悪ガキ’sリーダー・沢田慎との”再会”が楽しみ。
そもそも「ごくせん」は原作では、白金学院が舞台で、
ヤンクミと沢田慎の関係も楽しみだったんですが、
原作に沿った第1シリーズのドラマが好評だった事で、第2シリーズを作る事になったが、
第1シリーズで実家の秘密がバレて左遷されたことから、どうすんのよ?!って思われたけど、
基本設定はそのままに、高校の設定と生徒を代え、
原作から選りすぐりのエピソードをアレンジして展開したことで、
クオリティは損ねず、新たなファンを開拓。
江頭美智留をはじめ、脚本家の手腕に、拍手を送りたい。
で、本編。
大和、廉ら3-Dの生徒は、ヤンクミの強さに疑問を持っていた。
大事な生徒を守るために戦うヤンクミは何かやってたのか?
そこで、悪ガキ’sはヤンクミを尾行することになったが、
たどり着いた先は、広域指定暴力団・大江戸一家。
完全にバレてもうた。
(出前の帰りだったクマが口を滑らせて・・・)
悪ガキ’sは「殺される・・・」と死を覚悟していたが、
組員たちのアットホームな雰囲気に、(いい意味で)予想外。
すき焼きをご馳走になり、家族みたいで暖かかったと感慨にふける悪ガキ’sでしたが、
大和はそんな気分じゃなかった。
大和が帰宅すると、離婚届を前に両親が口論。
警視庁の刑事である父・達彦と大和は昔から仲が悪く、
大和は兄と比べられ続け劣等感を抱いていたのだ。
あの口論の翌日、飛行撲滅週間のパトロール中の達彦と出くわし、
苛立ちから殴った。
(親子といえど、公務執行妨害やで!)
このあとの夜、足早に歩く大和が、不良グループが塾帰りの中学生をカツアゲしようとしていた。
これに見かねた大和は止めに入るが、不良グループと乱闘してしまい、
大和は警察に連行されてしまう。(これは立派な冤罪)
自分はカツアゲされかけた中学生を助けただけなのに、何故だ!
そんな訴えも、問題児クラスの生徒という理由で通じず。
大和の冤罪を晴らそうと、3-Dの生徒たちが一致団結して街に飛び出し聞き込みをする所は
「忠臣蔵」での、刃傷騒ぎが原因で、赤穂藩の存続を巡る議論を交わす武士たちを連想したね。
今回の話の本質は、父子の信頼関係と、家族の大切さ。
最近、秋葉原の無差別殺傷事件を起こした加害者は、強制的な教育方針を押し付けられたことから、
親子関係に歪みが出来ていたことが劣等感としてこびりついていた。
今回の話での、大和と父親との関係も、歪みが出ていた。
それは、全員で卒業しようと決めた3-Dの仲間の行動によって現れた事も、共感できた。
(大和の父親を演じた名高達郎も、貫禄が出てたねぇ~。)
いよいよ3-Dの気持ちが一つになりまっすぐにいくと思われるが・・・
次回は最終回・90分拡大版。
赤胴学院の学園祭を襲撃し、赤胴学院に私怨を持つあの男が再び・・・。