「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」

「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」の名文句で親しまれた映画評論家の水野晴郎(みずの・はるお)さんが10日午後3時5分、肝不全のため都内の病院で亡くなった。76歳だった。
1931年、岡山県高梁市生まれ。幼少時は中国東北部(旧満州)で過ごした。両親を亡くしたが戦後は郵便局職員として兄弟を支えた。アメリカ映画から民主主義を学んだことで映画に夢中になり、56年、24歳で20世紀フォックスに勤務。5年後に日本ユナイト映画の宣伝総支配人となった。
 ノルマンディー上陸作戦を描いたハリウッド大作「ザ・ロンゲスト・デイ」を「史上最大の作戦」と名付けるなど邦題で大ヒットさせるアイデアマンだった。72年から日本テレビ系映画番組「水曜ロードショー」「金曜ロードショー」の解説者となり、97年3月まで担当。日本アカデミー賞、ゴールデン・グロス賞の発案者として知られ、特に日本映画批評家大賞は批評家が選ぶ賞として、水野さんが中心となって91年にスタートした。
 また、96年には主役の山下奉文陸軍大将を自ら演じた「シベリア超特急」を「MIKE MIZUNO」名義で監督した。
 棒立ち、棒読み-の素人風の演技が、かえって北野武監督やイラストレーターのみうらじゅん氏らに絶賛され、サブカルチャー界から人気が拡大。“シベ超”の愛称でファンを生み、映画と舞台でシリーズ化された。昨年には最終作の製作が予定されていたが延期となっていた。
 83年当時の新自由クラブから参院選に出馬したが落選した。内外の警察事情に精通し、『世界の警察』などの著書がある。
※夕刊フジ6月11日17時3分配信分より一部引用


本当に悔やまれます。

スカパー!やWOWOWがなかった頃、

民放地上波の2時間枠の映画番組はとても貴重な存在でした。

本編放送前の解説VTRから世界に入り込めました。

番組終わりの「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」に何度も救われたことだろうか・・・

ご冥福をお祈りします。


【追記】

今週、日テレ「金曜ロードショー」で「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」が放送されますが、

’87年10月の「金曜ロードショー」放送時(テレビ地上波初放送)の水野晴郎さんの解説VTRを

流して欲しい。

日テレさん、せめてもの弔いとして。