テレ朝の戦略勝ち!
金曜日、所用ついでに「相棒 劇場版」見に行ってきた。
テレ朝系の「土曜ワイド劇場」枠から、水9枠に出世した、
水谷豊&寺脇康文のコンビによる人気シリーズの映画版なんだけど、
正直、レギュラーシリーズは見ていないにも関わらず、理屈ぬきに楽しめる最高の娯楽作でした。
冷静沈着の杉下右京と、熱血漢の亀山薫。
タイプの違う2人だけによる警視庁の島流し部署・特命課が、
次々と発生する連続”処刑”事件を捜査するうちに、政府絡みの巨大な陰謀に巻き込まれるサスペンスで、
池頼広の重厚なオーケストレーションから始まる衝撃的なオープニングから作品世界に潜り、
ラストの東京マラソンまで”待ったなし”の展開に、テレビシリーズの単なる映画化とは趣が違ってました。
この作品、5月1日の公開以降、コンスタントに観客動員を稼いでいまして、
平日にもかかわらず、30代以降の観客が多い多い!
これが証拠なんだよね。
10代20代に的を絞ったフジテレビやTBSとは対照的に、
これらの観客を狙ったテレビ朝日はしたたかやねと感じました。
政府の陰謀と言う社会的なテーマも重要なんだけど、
ここんとこ”騒ぎすぎ”、”うるさい”テレビシリーズの映画化が続いている状況に、
一石を投じているのではないでしょうか。