PEACH-PIT、集英社に電撃参戦。
27日発売のヤングジャンプネタをもう1題。
「ハチワンダイバー」のドラマ化に続く電撃発表を。
まさか、PEACH-PITが、集英社のヤングジャンプで連載を始めるとは、想像できなかった。
講談社へ向かい、なかよしで「しゅごキャラ!」を連載されている以上、
一ツ橋方面には背を向けたと思われたが、まさか!?の展開に大激震。
9日に発売されたヤングジャンプ16号で、オールカラー袋とじ8p「少女の作り方」を掲載。
その内容を見て・・・もしや・・・と思われたが、
代表作のひとつである「Rozen Maiden~ローゼンメイデン」が
ヤングジャンプで復活するのだ!
は?「ローゼンメイデン」って、幻冬舎コミックス刊行の「コミックバーズ」で連載され
TVアニメシリーズも2シリーズ作られ人気を博した、あの「ローゼンメイデン」ですか?!
ワタクシ、思わずTVアニメシリーズに夢中になってしまったわ。
知らない人のために解説を。
人形師ローゼンの手により生まれ、精巧に作られたローゼンメイデン第5ドール・真紅を
目覚めさせた引きこもり少年・桜田ジュンが、他のローゼンメイデンとの戦いを通じて、
少年の心の成長と、薔薇乙女との絆を描く壮大な新感覚バトルファンタジー。
衆議院議員・麻生太郎氏も絶賛したことでも話題に。
その背景には、決定に至る経緯が波乱だった。
’07年7月号をもって「ローゼンメイデン」はコミックバーズでの連載をひとまず終了。
この連載終了はPEACH-PITとコミックバーズの間でトラブルがあり、
編集部から干されたという噂が飛び交いましたが、
’07年6月、公式ブログ でトラブルを完全否定し、
今までの応援に対する感謝と、何らかの形で恩返しする旨を発信した。
そして、約1年のインターバルを経て、ヤングジャンプに移籍して連載復活!
(現時点では)月刊誌の連載2本を抱えているのに、「ローゼンメイデン」復活で
週刊連載は酷かと思われたが、月イチ・シリーズ連載形式になるとのこと。
同時にコミックバーズ時代の「ローゼンメイデン」がヤングジャンプコミックス新装版で再発売。
やるじゃん、集英社!やるじゃん、ヤングジャンプ!って感じだね。
(羽海野チカの「ハチミツとクローバー」だって、集英社に拾われなかったら、今の人気はなかった!)
もはや野間一族系出版グループと相賀系出版グループの争いは、出版不況の真っ只中で、
不毛なパイの奪い合いをしてもラチが開かない状況にある。
両グループで仕事している人間にとっては、精神的にツライ状況にあると思う。
講談社と集英社の場合だと、
西尾維新のノベライズ維新キャンペーン(「xxHOLIC」「DEATH NOTE」)や
井上雄彦の「バカボンド」「リアル」コミックス同時発売キャンペーンは、
両者にとってメリットがあると思うね。
追記:スーパーダッシュ文庫の人気タイトルになった「紅-KURENAI」が
ジャンプスクエアでのコミカライズ版に続き、この春からTVアニメ版もスタートするが、
「ローゼンメイデン」のTVアニメ版に携わった人間が、偶然にも「紅」で起用されていることを。
監督が松尾衛、真紅を演じた沢城みゆきが主人公の紅真九郎役で、
桜田ジュンを演じた真田アサミがエロ女子大生の武藤環役をやるそうだ。
これが「ローゼンメイデン」連載復活の場を、集英社のヤングジャンプに決めたことは、無関係である。
単なる偶然だ。