あのPRIDEの時の殺気が帰ってきた! | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

あのPRIDEの時の殺気が帰ってきた!

久々に聞いたわ。レニー・ハートの雄叫びコール。


昨年大晦日に旧PRIDEの選手・スタッフが集結し、敵方であるK-1系のHERO’Sとの

大連立タッグを組んで開催された一夜限りの夢興行「やれんのか!」。

この”夢”の続きとも言える、更なる進化を経て「DREAM」が誕生した。

PRIDEで培われた演出手法、ルールに、HERO’Sの階級制度を織り込んだ、

いわばPRIDEの殺気がHERO’Sの血を注ぎ、蘇った。


15日(土)に行われた「DREAM.1」は、殺気漂うカードが目白押しだった。

第1試合に出るのが”お約束”となってしまったミノワマンは、

約1.5倍の体重(130kg)のイ・グァンボムをヒザ十字でしとめた。

体重の軽い人間が、巨漢を仕留める。これぞ醍醐味。

この後に行われた、陽気なマッハ桜井と、ストイックな門馬秀貴の

マッハ道場vs和術慧舟會・仁義なき他流試合は、マッハ桜井のベテランらしい試合運びで圧倒。

さすが元修斗ミドル級王者。健在。

永田兄弟の弟・克彦は”スペツナズ”(ロシア軍特殊作戦部隊)からの刺客・ウマハノフを

寄せ付けなかったんですが、何か省エネ戦法としか受け止められなかったのはワタクシだけ?

PRIDE武士道時代では五味隆典との名勝負を演じた川尻達也は

所英男をボコボコに沈めたブラックマンバ相手に圧倒的に攻め立てて、文句なしの判定勝ち。


で、ワタクシは明暗を分けた、って言うか、後味の違いを見せ付けられた2つの試合に注目した。

PRIDE無差別級グランプリ王者として、久々に日本のリングに登場したミルコ・クロコップは、

ヘビー級の新星として期待の高い水野竜也を56秒葬。

怒涛のラッシュでミルコ健在を見せ付けられたね。いや~良かった良かった。


で、後味の悪い展開をしたのが、J・Z・カルバンと”関節技バカ”青木真也の試合。

(当初は大晦日の「やれんのか!」でやるはずだったが、JZの練習中の負傷で流局になった。)

好勝負になると思われたが、取っ組み合いからJZのヒジ鉄が青木の側頭部に命中してしまい、

青木は首から上腕部にかけての神経が麻痺。続行不可能としてドクターストップとなった。

ただしカルバンのヒジは偶発的なもののため、試合はノーコンテストに。

首への打撃による攻撃は反則である。(スリーパーで絞めるのはOK)

が、これがアクシデントによるものになると相当もめる。


「やれんのか!」の時のヌルヌル秋山vsグラバカ三崎のサッカーボールキックに続くノーコンテスト裁定。

このイベント、やってて大丈夫か?と思うんだよね。

でも、PRIDEの殺気は蘇ったと思う。

これからも中身の濃い顔合わせを期待してますよ!