日本を描く時は編集に気をつけて。
日曜日、公開されたばかりの「ジャンパー」見てきたぜ。
諸君は’02年に公開された「スター・ウォーズ クローンの攻撃」を見たことがあるか。
この作品で、後にダース・ベイダーになるアナキン・スカイウォーカーを演じたヘイゼン・クリステンセンは、
彼なりの悪の魅力に惹かれる青年を表現していた。
こんなかっこいい青年が、後に甲冑をまとうダース・ベイダーになるなんて想像つかんかった。(公開当時)
「スター・ウォーズ シスの復讐」公開から3年の時を経て、ヘイゼン・クリステンセンが帰ってきた。
今度は”究極の自由”を持つ男となって。
あらすじなんだけど、(アメリカ映画ではよくある)ミシガン州の典型的な田舎町に住む
平凡な高校生・デヴィッドは偶然にもテレポーテーション(瞬間移動)能力が覚醒する。
5歳のときに母親が家を出た影響で、人が変わった父親との確執を持っていたデヴィッドは
家を出て、ニューヨークへ向かい、自由気ままのジャンパー生活を送ることに。
そんな”お気楽”生活を送るデヴィッドに、超能力によって人間界の日常が脅かされることを懸念している
狂信的集団パラディンの急先鉾・ローランドの魔の手が・・・。
コレ面白いよ!
この映画のテーマは、超能力を自由気ままに使うと、とんだ”しっぺ返し”が来る。
普通ならこんな能力、正義のために使うべきだと考えさせられる映画でしたね。
5歳のときにデヴィッドの元を去った母親の存在が重要な鍵なので要注意!
ヘイゼン・クリステンセンというイケメンを起用したことが(エド・はるみ 風に)グ~ッド!
(他の人間が演じたら普通の映画に終わっていただろう。)
スケールがケタ外れ。
フィジー諸島でサーフィン、エジプトでランチ、ロンドンで夜遊び、ローマで恋人とデート、
東京でカーチェイス、ケンカも南極や紛争真っ只中のチェチェンに飛び回る。
こんなの普通ありえないっしょ!これを「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の特撮スタジオによる
最新のVFXがありえない事をありえる事に変えている。
でも、特撮に頼らないリアリティにこだわった結果、11ヶ国17都市でロケを敢行。
(ローマのコロッセオでの場面では、一般人立ち入り禁止の闘技場内部の撮影が実現!)
デヴィッドを追い回す刺客ローランドを演じたサミュエル・L・ジャクソンもSF映画にマジで取り組んでいる。
とにかくこの人、シリアスからコメディまで引き出しが多いわ。
でもなぁ、東京の場面で、編集ミスともとれる「あら」が出た。
この代表例が、デヴィッドともう1人のジャンパーであるグリフィンが、銀座駅の出口を出たとたんに・・・
それは君たちの目で見てくれたまえ。
88分では物足りなかったが、これは続編への含みか?