やっぱり来たか・・・「ノーカントリー」4冠 | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

やっぱり来たか・・・「ノーカントリー」4冠

一時は脚本家組合のストの影響で開催が危ぶまれていた第80回アカデミー賞が
現地時間24日(日)アメリカ・ロサンゼルスのコダックシアターで行われ、
コーエン兄弟共同監督の「ノーカントリー」が主要4部門を受賞した。
(作品、監督、助演男優、脚色)
主演男優賞は「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のダニエル・デイ=ルイスが受賞。
(「マイ・レフトフット」以来19年ぶり2度目の受賞!)
外国語映画賞にノミネートされた浅野忠信主演の「モンゴル」は受賞を逃した。

作品賞>「ノーカントリー」
監督賞>ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン(「ノーカントリー」)
主演男優賞>ダニエル・デイ=ルイス(「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」)
主演女優賞>マリオン・コティヤール(「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」)
助演男優賞>ハビエル・バルデム(「ノーカントリー」)
助演女優賞>ティルダ・スウィントン(「フィクサー」)
長編アニメ映画賞>「レミーのおいしいレストラン」
外国語映画賞>「ヒトラーの贋札」(オーストリア映画)

やっぱり来たと思ったね。
コーエン兄弟は人間と社会の暗部を描き出すのがうまい監督である。
カンヌ映画祭で最高賞パルムドールを受賞した「バートン・フィンク」や、
「ファーゴ」も、「ビッグ・リボウスキ」も、「バーバー」も、
そして、今回作品賞を受賞した「ノーカントリー」も、人間と社会の暗部を描ききっている。
大金を拾った者と、大金の元の持ち主とも思われる殺人鬼と、殺人鬼を追う保安官の物語。

ここ近年のアカデミー賞は「クラッシュ」「ディパーテッド」と本命不在を勝ち抜いた作品が
選ばれる傾向にあったが、今回も本命不在に助けられた格好になった。
これを面白いと見るか否かは、あなた次第。


それにしても「モンゴル」惜しかったねぇ~。
これが原因で大コケになったら、日本ではチンギス・ハーン映画が当たらない国として
レッテルをはられるだろうな。



では、作品賞受賞を記念して、「ノーカントリー」の予告編をご覧ください。