踊る阿呆に読む阿呆、同じ阿呆なら・・・
昨年11月に創刊されたジャンプスクエア(ジャンプSQ) の勢いが創刊4号になって落ち着いてきたみたい。
創刊号から2号連続、予想以上のセールスにより、発行元の集英社としては異例の増刷を敢行したが、
秋本治の新作読みきりに、「スクールランブル」の小林尽が伝説の「究極!!変態仮面」を蘇らせた
’08年2月号は書籍問屋の初荷日である1月4日発売に販売したため、
一部の漫画雑誌が特大号編成を組む”年末ラッシュ”に乗り遅れた格好になった。
で、第4号の’08年3月号は「デスノート」のスピンオフ映画「L change the WorLd」の公開間近なのか、
小畑健書下ろしのLを表紙に据え、
「銀魂」の空知英秋と「きせかえユカちゃん」の東村アキコの新作読切を掲載。
なんですが、創刊時のテンションが落ちている感が否めなかった。
今月号のラインナップを見ても、創刊時のメンバーを除き、
新連載は藤崎竜が小野不由美の小説を漫画化した「屍鬼」だけ。
(その間、毎号大物作家を起用した読切シリーズを掲載していたが。)
読者に対し恒久的に購買意欲のテンションを維持するには、山が小さかった。
創刊号を”ご祝儀購入”した外野の人間のほとんどは、まんまと踊らされた格好になっただろうな。
真の読者を育てるためには、雑誌の魅力を高めることが大事。
漫画は、はじめに雑誌ありき。だということを。
自分的にジャンプSQは成功したと思う。
月刊少年ジャンプが、”再開発”でこんなに熱い漫画雑誌に生まれ変わった。
こんなに熱い漫画雑誌は、毎号自腹で講読しても損や悔いはない。
ジャンプSQは生後4ヶ月の雑誌。
もうそろそろ、最終回を迎える作品が出て、新連載する作品も動き出すだろうな。
さらに5月号は、とうとう、あの大物作家が読切で参戦するそうだ。
大物作家の読切作に依存しすぎたら、連載作がかえって浮いてしまいそう・・・。
どう見ても姑息じゃん。
そこでワタクシは提案したい。
本年11月号まで、”人格形成期間”として、新人作家の本誌進出を一切しないのはどうでしょうか。
どんな雑誌を目指すのか、方向性を決めるための決断だと思うのですが。