ドラマ「有閑倶楽部」私的解析ファイル・最終回
【重要なお知らせ】この項目は、まだ見ていない方、ドラマ化に否定的な方、未放送地域の方は
ネタバレに関する項目が含まれているため、閲覧をご遠慮ください。
3ヶ月にわたってきましたドラマ版「有閑倶楽部」もいよいよ最終回。
今回は「狙われた学園」(RMC13巻&文庫8巻収録)と
「池のコイ誘拐事件」(RMC8巻・文庫5巻)をドラマシリーズ最終回向けに合体アレンジ。
倶楽部宛のクリスマスプレゼントの中に本物のトカレフが入っていた。
それをモデルガンだと思った魅録が発砲し・・・。
有閑倶楽部に訪れた最大の危機!スーパーセレブ6人組の未来はどっちだ!?
大胆なアレンジを施した「狙われた学園」と「池のコイ誘拐事件」ですが、比較ポイントを。
一部始終を倶楽部の部室に仕組まれた隠しカメラを見ていたのが、今回裏で操ってた理事の高千穂。
ドラマでは高千穂が理事という設定で、演じているのが中丸新将だが、
原作のほうでは産休補助教師で来た哲郎と裏で臓器売買をやっていた病院の院長・美子の親子。
よく話を汲めば、原作では臓器売買、ドラマでは暴力団も絡んだ拳銃密売。
さらに先に行くと、総理大臣の椅子を狙っている出羽桜陸の存在が・・・。
出羽桜は内情をかぎまわる有閑倶楽部を抹殺しようと企てようとするが・・・。
(実は警視総監である時宗を排除するため。)
で、「池のコイ誘拐事件」で登場した出羽桜の設定は、
ドラマでは文部科学大臣。原作では鯉を溺愛するプレジデント学園PTA会長。
溺愛する鯉のマリリン誘拐は出てこなかったが、有閑倶楽部との知恵比べを展開している。
今回のエピソードの脚本を手がけた江頭美智留の手腕に脱帽。
だが、このエピソードでは、原作では登場する2人が登場しなかった。
「狙われた学園」>ミセス・エール理事長の主人の妹の子であるピーター・グレン・フィディック男爵。
「池のコイ誘拐事件」>元華族の浦霞緋沙子。
この2人には気の毒だと思うが。
個人的にはドラマならではの味が出ていたドラマ版「有閑倶楽部」。
今回でしばしのお別れとなるとさみしいぞよ。ホンマ。
何故かメインに躍り出たことにも躊躇しなかった魅録役の赤西仁クン。
おかっぱ頭と破壊力のあるビンタが印象に残った野梨子役の香椎由宇さん。
メンバー最年長として、制服着ても絵になっていた清四郎役の横山裕クン。
自分なりに玉の輿キャラを表現した普段は玉の輿キャラではない可憐役の鈴木えみさん。
メンバーの(ある意味)ムードメーカーとして笑わせてくれた美童役の入り口・出口・田口淳之介クン。
自由奔放に男勝りのキャラを見事に演じきってくれた悠理役の美波クン。
みんな、ごくろうさん!
で、まだドラマになりそうなエピソードが仰山あるから、また再登場する機会があるかも?!
スケールの大きいエピソードならスペシャルドラマか映画化も・・・。
なぜなら、不可能を可能にするのが有閑倶楽部ですから!
<追記>
寂しいだろうと思うが、後番組の「貧乏男子(ボンビーメン)」も悪くないぞ。
腐女子諸君は小栗旬でマスかいてくれ。
<で、集英社では・・・>
1月期もドラマ化作品続々だぞ。
フジ系火曜9時>「ハチミツとクローバー」
生田斗真&成海璃子のコンビで、どんな「ハチクロ」が展開されるか。
日テレ系水曜10時>「斉藤さん」
観月ありさが今や絶滅危惧種となった”NOと言える日本人”になって、世の中に物申す!
フジ系(関西テレビ発)火曜10時>「あしたの、喜多善男 ~世界一不運な男の、奇跡の11日間~」
<島田雅彦の「自由死刑」を原案に「NIGHT HEAD」の飯田譲治が脚本を手がけた。
連ドラ初主演となる小日向文世が、死を決意した不運な男を演じる!