エンタテイメントに徹しすぎた「ミッドナイトイーグル」
’00年に公開された「ホワイトアウト」では視界ゼロの吹雪の中での壮絶な戦いを描いた
アクション映画としては完成度が高かった。
あれから7年、同じ視界ゼロの吹雪の中での戦いを描いた映画が登場した。
月曜日、ミナミまで所用があったついでに、「ミッドナイトイーグル」を見に行った。
松竹とユニバーサル・ピクチャーズ、日米を代表する映画スタジオがタッグを組んだことで話題性は高い。
米軍のステルス爆撃機”ミッドナイトイーグル”が北アルプスの上空で消息を絶った。
心に傷を持つ元戦場カメラマンと、地方に飛ばされた新聞記者。
登山部で先輩後輩の間柄だった両者が北アルプスで捜索登山を敢行。
途中、自衛隊と”近くて遠い国”の工作員との間での銃撃戦を潜り抜け、
たどり着いた先で知った衝撃的な事実。
そして・・・。
フタを開けたら、逆にエンタテイメントに徹しすぎて拍子ぬけた感が否めなかったんですが、
(ハリウッドが介入しているせいからか?)
地獄を見た戦場カメラマンの苦悩を見事なまでに演じきった大沢たかおはスゴイと感じたね。
そして、何でも国家機密という名目で隠蔽しようとする国のやり方を考えさせてくれた映画でもありました。
エンタテイメント色を薄めたら、社会派アクション映画になっていたのにねぇ。