1月号(序) | ガンバボーイ2号のGuerrilla Radio

1月号(序)

子供向けアニメとして長年親しまれ、昨年秋までハイビジョン仕様に修正を施し再放送された

毎日放送(大阪市)制作の「まんが日本昔ばなし」の番組ホームページが盛り上がっている。

現在も放送再開やDVD化を求める視聴者のメッセージが次々寄せられ、現在5000件を超えており、

番組終了後1年以上たってもこれほど要望が寄せられるのは極めて異例だが、

この背景を探ると、子ども向けアニメの「衰退」が表面化している。

20年前と現在の同時期を比べると、主要民放5局で一週間に放送する夕方のアニメ番組が、

(再放送を含め)20年前の36本に対し、現在は19本とほぼ半減している。

衰退の要因はいくつかある。

①原作となるマンガを掲載する少年誌や幼児誌も「衰退」した上に、

 内容が幅広い年齢層が対象の「ドラマ向け」になった。

②子供の生活サイクルが夜の習い事中心になったことで、見たい番組は録画というスタイルが定着。
 録画中心ユーザーの存在により、アニメ番組が週末の早朝や平日の深夜に流れてきている。

③30分枠ではスポンサーが付きにくい。(だいたい4社が限界)

 ドラマ&バラエティ中心の60分枠では大小10社ぐらいはもてる。
④安月給・重労働のため作る側の人材が少ない上に、人材コストが高い。

 そんな状況なのに、アニメ会社の文芸部門がオリジナル作品をバンバン作ってくる。

日曜夜7時に放送していた「ONE PIECE」が朝9時代に移動し、

「チョコミミ」がアニメではなくドラマになったのはこういった背景が絡んできているのではないでしょうか。

本年2月の関西テレビが起こした情報番組におけるデータ捏造問題が、

今の民放テレビが数字主義に走っている故に起こった災害ではないでしょうか。

数字主義より原点に立ち返っていきたい。今だからこそゴールデンでのアニメ枠復活を!

・・・と普通思うが、今はどの作品傾向もマニア傾向に偏りがち。

言い方変えれば、アニヲタ&腐女子をかき集めるために作っているとしか思っていなくて、

作品傾向がゴールデンで放送するには耐えられず、深夜に行ったのは当然。


「紳士同盟クロス」がテレビアニメになれば・・・という悠長なこと言っている場合ですか?

これもアニヲタ&腐女子かき集めのために作っているとしか思えない。

後先考えているの?これで実行して失敗したら、責任は誰が取るの?

こんなのを読者が支持するなんて、バカじゃんといいたくなるよ!

これだけ衰退の要因があがっているんだし、これ以上グダグダ言っても無駄だと思うし、

編集部が利益のことしか考えていないから、りぼんが萎えてくるんだよ!これが現実だ!

どうしても利益重視で狙うなら、週刊少年ジャンプやジャンプスクエアのアニメになっている掲載作を、
少女漫画風味でスピンオフした漫画を掲載したほうが妥当ではないだろうか。

これは、今のりぼんのソフト開発能力の低下を公に暴露している。

将来のテレビアニメ化前提は漫画家への恫喝。余計プレッシャーになる。

利益のことしか考えていない編集部がアホやから、いい漫画が描けられまへんねん!


※余談だが、かつてCX系日曜夜7時半に放送されていた「世界名作劇場」シリーズが、

 今年「レ・ミゼラブル 少女コゼット」で復活した。

 日曜夜7時半伝説が復活したことはうれしかったが、CX系のBSフジに放送局が移動したことが痛い。

 好評を受け、来年「ポルフィの長い旅」がこの時間帯に放送することに。

◆「ちびまる子ちゃん」(さくらももこ)

まず、今回の巻頭カラー登場はおろか、背表紙までジャックするなんて、

昔のりぼんにもどりたいのではなく、

昔のりぼんが持っていた勢いを取り戻したい気概が見えている反面、

今の漫画家にとっては屈辱ですよ。

お宅らやる気あんの?と疑いたくなるよ。


本題。

今回はまる子のクラスメイトで大食いの小杉太(ふとし)がメイン。

ご飯のおかわりを巡り太は母親とケンカし、ご飯の釜を持って外に飛び出した。

こんな太に両親は何か性格的な問題があるのではと疑いを持つが、

これが後に、まる子をはじめ他のクラスメイトを巻き込んでの騒動に発展し・・・


これは「すべりまへんなぁ~」な話でしたよ。

ま、小学生は育ち盛りだから仕方がないとしよう。

でも、肥満は後に成人病というカタチでツケが回ってくるから、暴飲暴食はやめましょう。


おいヒロシ、他人の不幸を笑っちゃダメでしょうが!喝だ!

◆「ハローキティDOKI☆」第8話(福米ともみ)

キティはあわてんぼうやなぁ。

◆「チョコレートコスモス」第5話(春田なな)

ついに動き出した「料理して食べて野球する会」。

(「※同好会名のつっこみは受け付けておりません」には笑えた!)

のはずでしたが・・・

肝心の顧問である克哉が風邪で倒れた

そんな紗雪は克哉の住まいに押しかけお見舞いに行きました。

んですが、衝撃のシーンが・・・


2ページ見開き


さらに、その後、


2ページ見開き


え?!こんなのアリですか?!マジ信じがたいとです。

限られた32pで、これはちょっといただけない。無駄に使いすぎていると思うね。

もっとほかに手もあったはずだろう。

でもグイグイ引き込めた。

◆「恋愛1年生」第1話(黒崎みのり)

漫画の神様に愛された子供、”神の子”KID黒崎の最新連載作なんだけど、

デビュー作である「恋するお子様サイズ」を焼きなおした感が戦前の評価でしたが、

そんな感じNothing!


細貝やまと(中2)は「中学生ってもう大人・・・!?」と感じる年頃になったものの、未だに彼氏ゼロ。

そんな中、一人の少年が登場する。


やまとの家の隣に住んでいる光(あかる)。

小学5年生である。


やまとが小学4年生のころ、家の近くの公園にある木から降りられなくなった光を助けようと、

やまとが登ったものの・・・


「うあ―――」

「高いよーこわいよ―――」

お前もかよ!とツッコミしつつ、やまとが


「大丈夫 心配しないで」

「私が なんとかするから」


ところが、光はとっさに降りた。


「女に守られるなんて ぜってー嫌だよ かっこわりぃ」

「受け止めるから降りてこい」

「オレが お前の 騎士(ナイト)になってやる」


この言葉、光は本気だった。

親友の紹介で本郷との交際が、結局遊びだということに、鈍感だったやまとに対し、


気づくの遅くね?


これは本気と受け止めていいのか?!

小学5年生の男子が、中学2年生の女子に本気でだよ?!本気で?!

こういった年の差恋愛は「ベイビィ☆LOVE」(椎名あゆみ)でも取り上げられたが、

これは逆パターン。
「ベイビィ☆LOVE」のドキドキ感を超えられるか、注目したほうがいいかもよ!?


なんですが、文化放送「集英学園乙女研究部」で流れているりぼんのCMにがっかりした。

大半がチョコレートコスモス、ちびまる子ちゃん、チョコミミだけで、

この号から始まる新連載のことには全く触れなかった。

今の編集部が利益主義に走っていることにがっかりしたね。


続く。